毎日コーヒーを3,4杯飲む女性が、10日間コーヒーをやめて「カフェイン断ち」したらどうなった? 体験談を語る
ジェニファー・ロペスは49歳の時に、カフェインとアルコール両方の摂取を制限していると明かした。それは「心身の健康により良い影響をもたらすから」と、以前に彼女は語っている。 【写真】適量のカフェインは、「むしろ体にいい」?アメリカの研究で証明された8つのメリット そんなJLoの影響を受けて、UK版『Harper's BAZAAR』のエディターであるステファンが、実際に10日間の「カフェイン断ち」を決意。その結果、一体どんな変化がおきたのか。それをここに記そう。 ちなみに、ステファンは高校時代からコーヒーにハマり、大学生になってインスタントコーヒーを卒業、それからスターバックス、おしゃれでヒップなロースターへと移行したNOコーヒーNOライフな人間の一人。いつの間にか大好きなコーヒーは、愉しみというよりは"体にとって必須のもの"になっていったという。そしてそこから10年間、彼女はこの飲み物の虜に。1日に少なくとも必ず2杯、ほぼ3、4杯を摂取している。 決して、コーヒーが体にとって害のある悪い飲み物と言っているわけではない。実際、コーヒーは、たくさんの健康面でのメリットにも関係している。良い悪いはさておき、それよりもむしろ、コーヒーが大好きな自分が、コーヒーなしの生活を送ると、一体どうなってしまうのか? それを知りたくて、彼女はカフェイン断ちへのトライを決心した。 それでは、コーヒーおよびあらゆるカフェイン類を10日間止める決心をして起きた、体の変化を以下に記そう。
突然カフェインを禁止にするのは"危険なこと"だった
どんな専門家に尋ねても、おそらく「カフェインの摂取を控えたいときは、徐々に少なくするように」とアドバイスするだろう。そうすれば、自分史上最悪の二日酔いに匹敵する、カフェイン離脱症状である「頭痛」を引き起こす可能性を大いに減らせるからだ。私(ステファン)の場合、カフェイン断ち2日目にそれを学んだ。突然、完全にカフェインを禁止することは、脳の適応時間があまりにも足らず、突如として激しい頭痛に悩まされる可能性がある。 ここで、ちょっとした生物学のレッスンを。 私たちに疲労感を覚えさせ、通常は脳内の受容体と結びつく化学物質「アデノシン」(訳注:DNAやRNAの塩基として、遺伝情報のコードに用いられるなど、生体内で重要な役割を担う)と、「カフェイン」は似たような構造を持っている。だが、私たちがコーヒーや紅茶を飲むと、カフェインは、アデノシンの代わりに受容体と結びつき、アデノシンをブロックしてしまう。その結果、私たちは"カフェインを飲むと眠れなくなる、安まらなくなる"のだ。 コーヒーを飲めば飲むほど、脳内ではより多くのカフェインによる受容体がつくり出される。そして結果として、カフェインが多ければ多いほど、あなたはより安まらない状態になっていく。 カフェインを突然に断つと気分が悪くなる理由は、カフェインがもはやブロックできないほど受容体を増大させ、通常よりもずっと多くのアデノシンが脳に流れ込むからだ。この状況は、私たちを激しく疲弊させるだけでなく、血管を広げさせてしまう。これが頭痛のトリガーとなる。 「こ、怖い...。やっぱりコーヒー断ちなんて、しないほうがいい!!」と思わずに、最後まで朗報を聞いて。1日に1、2杯という適切な量を守り続けて、少しずつ摂取量を減らしていけば、受容体の数は通常レベルにまで下がる。そうすれば、私のような頭痛に悩まされることはない。