9都道府県で宣言解除へ 菅首相が会見(全文2)ワクチン接種は1日100万回超のペースで増加中
菅義偉(よしひで)首相は17日夜、官邸で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「沖縄除く9都道府県で「宣言」解除へ 菅首相が会見(2021年6月17日)」に対応しております。 【動画】沖縄除く9都道府県で「宣言」解除へ 菅首相が会見(2021年6月17日) ◇ ◇
5割接種でどのような希望の光が見えてくるのか
文化放送:文化放送の山本です。総理にワクチンに関連してお話をお伺いしたいと思います。先ほど総理が、1週間で730万回を超えて、1日平均で総理が目標に掲げた100万回を達成したと明らかにされました。また、職域接種もスタートし、今後は若い人も含めて接種を加速するお考えのようですが、そうなりますと国民の5割接種も視野に入ってきたのではないかと考えられます。いつごろ5割接種、実現する見通しなのか、その点についてお聞かせいただきたいのと、また、インド株への懸念があるものの、5割接種が実現できれば、さまざま制限を受けている社会・経済活動に具体的にどのような希望の光が見えてくるのか、総理の見解をお聞かせください。 菅:まずワクチン接種については、関係者の皆さんの多大なご協力をいただく中で、極めて速いペースで進捗しているというふうに理解をしています。先ほど申し上げましたように、直近1週間では730万回、1日平均で100万回を超えるペースで増え続けています。昨日まで2700万回を超えております。 希望する国民の半分の方が接種される時期については現時点で明確な数字を持っているわけではありませんので、ただ、今のペースで増え続けた場合、今月中に4000万回を超える見込みであり、7月末までに希望する高齢者の皆さんには2回接種できる、こうした報告も受けています。
医療への負荷が大幅に減ると予測
さらに、これ、21日から、大学や職域、産業医の先生方を中心に、そうしたところで接種も始まります。一番新しい数字では、すでに3123カ所、1280万人分、そうした申請もあるというふうに報告を受けました。 いずれにしろ、発症や重症化予防の高い効果というのは、このワクチンには世界の例からしても見込まれますので、いずれにしろ重症化リスクの高い高齢者の皆さんへの接種が進むことで、医療の負荷というのは大幅に減るだろうというふうに、こういうふうに予測をしております。さらにワクチン接種が進むことで状況が一変して、皆さんが街に出てにこやかな顔で食事してる、そうした海外の映像を見るたびに、1日も早くああした日を日本も取り戻すことができればなという、そういう思いの中で、私自身、全力で取り組んでおります。先生、ちょっとよろしいですか。 尾身:ワクチンが、接種が進むと、私は今、総理がおっしゃったように、重症化する人の数はずいぶん減ると思います。それからかなりの、希望する人のほとんどが接種をした場合には、今までわれわれは去年、当初、2月、3月のころに思っていたこのコロナウイルスに対する人々の意識、不安感というものは、もうこれは、かなり私は変わると思います。そういう意味では、さらに、このワクチンがそれだけの数の人が打つと感染対策もしやすくなる、感染対策の効果が出やすくなるということは期待できると思います。 そういう中で、ただ、全員が打つわけではないので、ということもあるし、ワクチンの効果というのは皆さんご承知のように100パーセントではないので、ずいぶん、安心感という意味では今までとは違ったレベルにくると思いますけど、かなりの多くの人が打ったから、じゃあもうこれでガードを下げていいということには、まだ少し私は早いんで、これは、だから両面あって、おそらく多くの人が打つと、コロナウイルスに対する感じ方、安心感というのは、これはずいぶん変わると思いますけど、だからといって、一方、それで全てのガードを下げるというには少しまだ早いので、少し慎重に、マスクなんかもすぐに取るということではなくて、しばらくの間は、しかしワクチンが、接種がどんどん加速すれば、ずいぶん気持ちの上では変わる、ただし感染対策を、まったくガードを下ろすというのには少しまだ早いというのがわれわれの判断です。 司会:それではNHKの大谷さん、どうぞ。