9都道府県で宣言解除へ 菅首相が会見(全文2)ワクチン接種は1日100万回超のペースで増加中
解散時期はパラ大会終了後を想定しているのか
NHK:NHKの大谷と申します。衆議院の解散総選挙についてお伺いします。来月から東京オリンピック・パラリンピックが行われます。一方で新型コロナウイルス対策では、総理が指摘されたとおり、リバウンドを警戒すべき状況、依然、続くと思います。まずは新型コロナ対策ということですが、先ほど総理から秋までのどこかでというご発言ありましたが、こうした状況を踏まえると総理としては、解散時期はパラリンピック終了後を想定されているということでしょうか。お尋ねいたします。 菅:まず、新型コロナ対策に全力で取り組んでいく、そういう中で、私の任期もこの秋って決まってますから、それまでのどこかでタイミングを見た形で、そうしたことは判断しなきゃならないというように思っています。まずはこのコロナ対策を全力でやって、そうした、その中でも状況が見えてくるだろうというふうに思います。そうした中をしっかりと見極めた上で、自分で判断をしたい、このように思います 司会:それでは朝日新聞、星野さん、どうぞ。
総理の対策で再度の宣言や重点措置を防げるか
朝日新聞:朝日新聞の星野です。よろしくお願いします。総理、先ほど、五輪における感染対策、いろいろおっしゃられていましたけれども、それをやることでどれだけ感染を減らすことができるか、できれば定量的なデータ等あれば示していただきたいのと、尾身先生にお伺いしますが、先ほどの総理の対策で、再度の宣言や重点措置を防げるかどうかというのをどのようにお考えでしょうか。 菅:じゃあ私からよろしいですか。先ほど私、申し上げましたように、まず日本に来る外国人の選手、関係者、そうした方については先ほど申し上げましたようにPCR検査もしっかりやって、ワクチンも打っている方。そうした中で、例えばメディアの方についても完全に隔離して行動できる、行動するような体制を取っておりますので、そこはしっかり行っていくということです。 それと人流でありますけれども、この会場も、先ほど申し上げましたように、例えばまん延防止措置が解除されたあとも一定の厳しい、人数を抑える、そういう中で、このいわゆる5団体、東京都と、組織委員会と、国と、IOC、IPC、この5者で、今、国内で行われていることと同じような、同様の中で行うということを決定する、そうした会合が開かれることになっていますので、そういうような今の国内と状況は同じだというふうに思っています。 そういうと同時に、プロ野球とかJリーグ、これはずっと人数を入れながら今日まできています。そしてクラスターというのはほとんど発生していないわけですから、そうしたことも参考にしながらしっかりやっていくと。 それと同時にワクチン接種も予定どおり順調に進んでおります。先ほど申し上げましたけど、きのうは東京で65歳以上の方というのは501人のうち33人、極めて低い状況にもなってきています。こうしたこともしっかり、ワクチン接種、拍車を掛けていきたい、このように思って、感染リスクを軽減しながら進めていきたい、このように思います。 尾身:私にも、重点措置なんかを出してどうやってリバウンドを防ぐかというご質問ですけれど、私は、まず一番大事なことは、今リバウンドが起きる要素があるんだということをしっかり認識することだと思います。例えば東京では、皆さんご承知のように高止まりになっているということもあるし、実は、人流の増加というのがもう、この直近5週間ずっと続いているんですよね。