小池都知事が定例会見1月15日(全文2完)コロナも「One for all, All for one.」
都立・公社病院のコロナ病床増の時期は
日本経済新聞:日本経済新聞、亀です。先ほど知事が発言されました、都立・公社の重点化についてお伺いします。妊産婦さん以外にも、特に広尾病院は診療科が幅広いですので、いろんな疾病の方が入院されていると思うんですが、妊産婦さん以外への支援についてはどうお感じになるのかということと、以前1100床を1700床に都立・公社、コロナ病院増床というお考えですが、これは例えばめどとしていつぐらいまでを目標にされているのか、その2点をお願いいたします。 小池:めどについてはできるだけ早くということであります。また、これは民間の医療機関との連携を、これによって都立・公社が重点的な医療、コロナ対策医療機関ということで、コロナ用の病床を増やすことによって、その分、先ほどもご質問ありましたように、妊産婦さんはほかの病院で診ていただくように、さまざま支援をするわけでありますけれども、今それらのことを都立・公社の病床を空ける分、その方々をほかにお移りいただくという、それらの作業がございます。そもそも病気で入院されているわけですから、丁寧な対応をしなければなりません。それを民間の医療機関の皆さま方にもご協力を得て進めていくということで、できるだけ速やかに進めたいと思います。 また、いろいろな疾病を伴って入院されている方々でございますが、基本的に妊婦さんとの最大の違いというのは保険の対象になるか否かであります。健康保険の対象になるかということで、出産についてはその対象にはなっておりませんので、その違いがほかの疾病を抱えておられる方の入院者とは違うという点であります。ただ、お気持ちとしていろいろ不安に感じられるところがあるかと思いますけれども、その辺りも今申し上げましたように、丁寧に対応して、そして不安なくほかに当面お移りいただくという措置を考えて進めていきたいと、このように考えております。
休業要請も検討しているのか
NHK:NHKの成澤です。大きく2点お聞かせください。まず1点目、新型コロナ対策なんですけれども、施設への休業要請の考え方について伺いたいと思います。政府の分科会の尾身会長が、感染状況に目立った改善が見られなければ休業要請も1つのオプションとして対策を強化するという考えを示されました。都としては去年の宣言のときのような、各種施設への休業要請ですとか、飲食店に対しては今は営業時間短縮の要請ですけれども、それをさらに上げて休業要請とか、そういったことも検討しているのか、そういったところを教えてください。 小池:今、緊急事態宣言、1週間がたったわけであります。そしてさまざまなご協力もいただいているわけであります。コロナ対策で一番何がもどかしいかというと、この間の結果といいましょうか、皆さんの頑張り具合の確認というのが、時間を置いて表れるということであります。残念ながら去年の暮れ、帰省しないでください、なしとか、忘年会なしということを申し上げていたわけでありますけれども、今、出ている数字というのはそれらのことも含めて、さまざまな原因で今の状況になっているかと思います。 これらのことを今、緊急事態宣言が1月の8日から始まったばかりでございます。ぜひとも協力いただいて、休業要請という、街全体が沈むといいましょうか、それに対してのさまざまな別の意味のマイナス点もございます。そうならないために、皆さま方に今ご協力をお願いしているということであります。休業要請はいろんな手段の選択肢の1つとしてありだと考えております。そうならないための、今、皆さんへのご協力をお願いするということです。 NHK:知事、すみません、もう1点伺いします。千代田区長選挙について伺いたいと思います。小池知事が特別顧問を務めます都民ファーストの会の樋口都議会議員が千代田区長選への立候補を表明されました。知事は樋口都議を支援するのか、またはしないのか、もし支援するのであればどのような形なのか、お聞かせいただけますでしょうか。 小池:樋口都議は京大の学生時代からわが事務所のインターンとして大変活躍してくれまして、それ以来の師弟というか、そういう関係であります。実直で、しっかり、いろんな物事に体当たりするというタイプです。あしたが事務所開きと聞いております。私自身、行きたいところですけれども、こういう状況なので、動画などで応援メッセージを出したいというふうに考えております。