小池都知事が定例会見1月15日(全文2完)コロナも「One for all, All for one.」
宣言解除や時短終了タイミングをどう判断するのか
東京新聞:東京新聞の岡本です。よろしくお願いします。東京都のiCDCにも参加されている京都大学の西浦教授が先日、緊急事態宣言について都内の感染者が1日500人を下回った時点で解除すると、4月には宣言前の水準に戻ってしまうという試算を公表されました。現在の対策で感染を抑え、宣言を解除してもまた2カ月後に再宣言という事態になれば結果的に経済への影響が長引くだけじゃなくて都民への理解や協力を得るのが難しくなるような恐れもあると思うのですが、知事としてこの西浦教授の試算を踏まえて宣言の解除や時短要請の終了のタイミングをどう判断すべきだというふうにお考えになりますか。 小池:これまでも西浦教授のアドバイスというのは大変分かりやすく、かつ強烈なものがあります。強烈だからこそ危機管理意識を高めるんだと思います。ご指摘いただいているようにしっかりと皆さんとの行動変容ということを、前回のときもご協力いただいたわけでありますけれども、今回はなぜ大丈夫なのかっていったら、何も大丈夫じゃないので、そういった西浦先生の警告なども皆さんにお伝えすることでご協力をいただきたいというふうに考えております。 それからさっき歩行者天国の話で、秋葉原と新宿、あす、あさってについては中止ということを申し上げました。ご協力いただいております。加えて、先ほど銀座の歩行者天国、こちらのほうも中止になったということが確認できましたのでお伝えをしたいと思います。これらもそれぞれの地域の方々のご協力をいただいてのことでありますので、感謝申し上げたいと存じます。
現時点で500人で十分と考えているのか
東京新聞:すいません、500人という数字について、知事は先週1つの目標にというふうにおっしゃいましたけれども、西浦さんは500人だと不十分ではないかというような試算の内容になっていると思うんですが、知事としては取りあえず先週おっしゃったように、現時点で500人という目標についてはそれで十分だというふうにお考えでしょうか。 小池:それはもっと下げたいですよ、それは。これまでもいろんなことを経験してきているわけですから。500人だったのはつい先日のことです。そのことを考えますと、しっかりと対応していくことの必要性を西浦先生がおっしゃっている、そのことはよく理解できますし、またそうなるべく、そうすべく都民の皆さんのご協力をお願いしたいと思っております。