20代30代が「カギを握っている」 小池知事、都内の感染状況に危機感
東京都の小池百合子知事は14日、都内の新型コロナウイルスの「感染状況」や「医療提供体制」を専門家らが分析・評価する「モニタリング会議」後に記者団の取材に応じ、「重症者数は1月12日には144人に達した。これまでの最高だ。それから新規陽性者の移動平均(過去1週間の感染者数の1日当たり平均)、1699人となっており、こちらも過去最多。事態は極めて深刻な状況だ」と訴えた。 【動画】東京都の状況「爆発的な感染拡大の兆候」 モニタリング会議 今週報告された死者数も55人と、前々週の46人、前週の21人から増加して再び高水準に。死者のうち7割以上は70代以上だった。
この日、小池知事が強調した点の1つは20代、30代の感染状況だ。小池知事は「特に若い方々。20代30代の感染者数が大幅に増加していることは変わらない。(感染者数)全体のボリュームが増える中で、割合は変わらないということなので、20代30代が大きなカギを握っているということが言える」と強調。 「若くても入院する方、そして重症化することもあるし、また長引くということも聞いている。味覚障害をそのまま持っているとか、いろんな後遺症が残っているわけで。若いから大丈夫といっても、後遺症も考えると何よりも感染しない感染させないということに戻ってくる」とも続け、20代30代であっても警戒を怠らないよう呼び掛けた。
「ウイルスには時計も地図もない」
小池知事は「ウイルスはカレンダーもなければ、時計もなければ、地図も持っていない。お昼か夜か関係ない、県境も関係ない、年末年始も関係ない。寒い季節はウイルスにとっては好都合な状況が整っている」と展開。「『新年会はなし』、『帰省はなし』と申し上げてきたが、改めて緊急事態宣言が発出されている中での不要不急の外出は是非とも控えていただくようにお願いしたい」と改めて協力を呼び掛けた。