LINE・出澤社長が会見(全文5)今回の件でタイミングが早まった
ミスリーディングな説明に基づく同意は有効か
日本経済新聞:日本経済新聞社の八十島と申します。よろしくお願いいたします。先ほど舛田さん、現行に照らしては同意取得について、同意取得について伺いたいんですけど、現行の法に照らしては大丈夫という認識示された一方で、出澤社長は説明がミスリーディングだったというふうなことをおっしゃいましたけれども、そういったミスリーディングな説明に基づき取得された同意というのは、果たして有効な同意と言えるのでしょうかということがまず1点、そこの認識を教えてください。 あと仮に、日本の個人情報保護法、現行法上、大丈夫だったとして、例えばより完全な同意を求めるGDPRとか、グローバルに事業展開されていると思いますので、そうしたほかの国の個人情報保護法制の中で、今までの、従前のデータ管理が本当にオーケーなのかどうか、そこはどういうふうに調べられているんでしょうか。現状を教えていただければと思います。 出澤:まずは1点目ですけれども、これはまさに今回、個情委にご報告している内容ですので、そこでご確認いただくことになろうかというふうに思います。今時点でわれわれが何か言える状況ではないと思います。GDPRと、より厳格な、世の中、そういう状況になっていくというふうに思いますので、今までの管理が、今までのが良かったか、悪かったという話ではなくて、完全にリセットして、今の現状を見ますと、見直して、海外へも展開していくということになると思います。 司会:ありがとうございます。そうしましたら次の方を、まずは指名させていただければと思いますけれども。Cブロックにいきまして、先頭の手をあげていらっしゃる方。ご準備のほうをお願いいたします。では先ほどご指名させていただいた方、お願いいたします。
コントロール強化のきっかけは?
東洋経済新報社:東洋経済の【中川 01:31:47】と申します。先日報道があった日に出されたリリースの中で、中国からのアクセスコントロールの強化という項目がありました。これは2月から3月にかけて、このコントロールの強化というのをされたというお話でしたけれども、これを、そもそも今回のことが表になる前にされていたというところで、加えて、先ほどZホールディングスさんの中谷さんのほうから、Zホールディングス側で、外部からの指摘で、LINEが中国からデータアクセスをしているかもしれないというので、Zホールディングスが調査に乗り出したというお話があって。 ちょっとそこの、どういうモチベーションでこのデータコントロールの強化っていうのをされた、どういうきっかけでされたのか。で、Zホールディングスの調査依頼みたいなところの関係性をちょっと時系列で、可能であれば教えていただければと思います。これが1点目です。 出澤:まず2月のタイミングで、まさにZホールディングスからわれわれのプライバシーの担当のところに、こういう話があるよということ、まだそのタイミングでは統合前ですので、そういったサジェスチョンっていうんですかね、をいただいて、われわれのほうでも準備というか、ちゃんとしないとねということで、対応が始まってはいたというところであります。かつ、両社、統合していく中で、そういった価値観というのは同じであるべきというところもありますので、そういったところが今おっしゃったところの背景でございます。