LINE・出澤社長が会見(全文1)中国からの完全アクセス遮断
LINEの出澤剛社長は23日夜、都内で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは、「LINE・出澤社長が会見 個人情報管理の方針を説明(2021年3月23日)」に対応しております。 【動画】LINE・出澤社長が会見 個人情報管理の方針を説明(2021年3月23日) ◇ ◇
信頼を裏切ることに
司会:皆さま、大変お待たせいたしました。これよりLINE株式会社、報道関係者向け説明会を開始いたします。本日は登壇者の説明後に質疑応答を行います。終了は20時30分ごろを予定しております。初めに本日の登壇者を紹介させていただきます。皆さまから向かって右手より、LINE株式会社取締役CSMO、舛田淳、LINE株式会社代表取締役CEO、出澤剛、LINE株式会社上級執行役員、LINEファミリーサービス開発統括、池邉智洋。 なお、事前にご案内しておりました本説明会の趣旨として、個人情報保護委員会への提出内容に関するご説明としていましたが、本日はLINEのグローバルガバナンスの現状と今後の方針について、本日までで調査しました部分におきまして、代表取締役CEOの出澤剛より20分程度、説明を行います。では出澤さん、よろしくお願いいたします。 出澤:本日は急遽お集まりいただき、誠に申し訳ございません。ユーザーの皆さまにご迷惑とご心配をお掛けしており、心からおわびを申し上げます。非常に多くのユーザーの皆さまからの信頼を裏切ることとなったこと、非常に重く受け止めております。私から今回の件の問題点、LINEの海外でのデータ管理の在り方、今後の方針についてご説明をいたします。まずは、信頼回復の第一歩として幾つかの決定をしましたので、そちらからご紹介いたします。
中国からのアクセスは遮断済み
現状の課題認識でございます。まず、LINEとして中国で個人情報にアクセスする業務を委託して実施をしておりました。もう1つ、トーク上の画像・動画等のファイルを国外で保管をしておりました。こういった業務は通常の適切な業務として行っておりましたが、そういったことをプライバシーポリシーで国名を明示しておらなかったというところが今回の課題、大きな課題点だというふうに認識をしております。 そして、これからまず第一歩としてやるべきこととして、まず安心・安全な2つの国内化ということを推し進めてまいります。1つは中国からの完全アクセス遮断・業務終了でございます。中国から日本ユーザーの個人情報へアクセスしている業務に関してはすでに遮断を済んでおります。そして一番皆さま、使っていただいているLINEのコミュニケーションに関連する機能やサービスに係る機能開発・保守などの業務については、中国での業務をすでに終了をしております。 もう1つ、トークデータの国内完全移転です。LINEの上のトークの中のテキストメッセージは暗号化されて日本に保管されていますけれども、今まで韓国のデータセンターに保管されていた画像等のデータ、こちらを2021年の6月まで日本に移転をいたします。タイムラインについては、LINE公式アカウントのタイムラインが22年の6月、LINEのユーザーの皆さま、個人ユーザーの皆さまのタイムラインは段階的に移転を予定しております。 続いて、2つの透明性強化です。まず、ユーザーの皆さまに向けてプライバシーポリシーの改訂をいたします。国名の明示など、ユーザーさまへの説明をよりいっそう明確化いたします。そしてデータセキュリティーのガバナンス体制と情報保護の強化を行います。これは外部の目で見ていただくことが非常に重要だと思いますので、有識者による特別委員会での検証、今日これが、第1回目がございまして、非常に厳しいご指摘、いろいろな多面的なご指摘をいただいております。また、国際的な外部認証の取得も目指していくというところになります。 続いて政府・自治体の皆さま向けの2つの国内化です。政府・自治体向けの公式アカウント、データ保管だけではなくてデータアクセスについても完全国内化をいたします。自治体向けのコロナワクチン予約システムに関してはすでにデータにおいても、アクセスにおいても、完全国内化で現状、ご提供を、ご提案をできる状態になっているというところでございます。