阪神の怪物ルーキー佐藤輝明の4番指名はリスクのある”危険な賭け”なのか
阪神の大山悠輔(26)の登録抹消が6日、セ・リーグから公示された。問題は、今日7日からの横浜DeNA戦での4番の人選。矢野監督は「4番・三塁」に“怪物ルーキー“の佐藤輝明(22)を指名する考えを固めたようだが、リスクのある危険な賭け”と指摘する声もある。佐藤にとって横浜スタジアムは4月9日に驚愕の場外アーチをぶっ放した相性のいい場所。佐藤の本格4番デビューの行方に注目が集まる。
”体験4番”では逆転満塁本塁打
4番打者が消えた。大山は5日のヤクルト戦で3回、オスナの三塁線を襲う打球を好捕し、一塁へ送球した際、ボールを抑えることができず悪送球になった。登録抹消理由とされる「背中のハリ」は思い切りボールを叩きつけられないほどの状況だったのだろう。試合途中で山本に交代、6日には登録抹消手続きが取られた。最低でも10日間、阪神は打率.291、5本、24打点を残していた大山以外の誰かを4番に置いて戦わねばならない。 矢野監督は「4番・三塁」に佐藤を指名する考えを固めたようだ。2日の広島戦では、スタメン欠場した大山に代わって4番抜擢され、逆転満塁弾を含む5打点を挙げて矢野監督の期待に応えた。矢野監督は「4番は体験入部のようなもの」という言葉を使っていたが、今回は「体験入部」というわけにはいかない。4番としての本格デビューである。 阪神OBで巨人、楽天、西武などで“参謀“を務め、現在はBCリーグ新潟アルビレックスベースボールクラブ監督の橋上秀樹氏は「4番・佐藤」に反対意見を持つ。 「将来的に佐藤は阪神の4番を打つ選手であることは間違いない。遅かれ早かれそうなるのだろうが、今はリスクの方が多い。チームの負けが込んでいて、佐藤を4番に置くようなインパクトが必要な時期ではない。むしろ貯金が13もあって余裕がある。余裕があるからこそ佐藤ではなくサンズでいいと思う。佐藤は見ている限りプレッシャーに潰されるような選手には見えないが、やはり4番となると意識はしてしまうだろう。いつ大山が戻ってくるかわからないが、1試合、2試合ではなく長い期間4番を任せられるとプレッシャーは出てくる。せっかくの彼の思い切りの良さが消えてしまうリスクがあると思う」