巨人、ヤクルト、中日に緊急合流した新外国人を“格付け”してみたら…あの打者は期待薄?!
新型コロナによる入国制限で合流が遅れた新外国人の顔ぶれが各球団で揃い始めた。首位の阪神を追うセ・リーグの巨人、中日、ヤクルトの野手の”新助っ人”の実力を独断と偏見で診断してみた。果たして救世主となれるのは誰なのだろうか?
ヤクルトの2人がインパクト大
各球団に期待の新外国人が合流して数試合しか経過していないがくも明暗が分かれ始めた。 インパクトを残しているのはヤクルトのホセ・オスナ内野手(28)、ドミンゴ・サンタナ外野手(28)の2人だ。オスナは4月24日の中日戦で2-3で迎えた9回二死一、三塁から右中間を破る逆転サヨナラタイムリー。中日の守護神、ライデル・マルティネスを粉砕した価値ある一打だった。翌25日には同じく中日戦の4回に、若き4番の村上の8号ソロに続き、サンタナ、オスナが来日初アーチをアベックで決め、1イニング3発の衝撃で再び勝利に貢献した。サンタナは5月2日の横浜DeNA戦では猛打賞&3号ソロの大暴れ。ここまでオスナは8試合で打率.300、1本、5打点。サンタナは8試合で打率.240、3本、4打点の数字を残している。 巨人、楽天で参謀を務め、ヤクルトでのコーチ経験もある現BCリーグ新潟アルビレックスベースボールクラブ監督の橋上秀樹氏はヤクルトの2人に合格点をつける。 「サンタナ、オスナ共にボールをしっかりと引き付けて近いポイントで打つタイプで選球眼は悪くない。オスナは、ここまで32打席立って三振はひとつだけ。ボール球に手が止まっている証拠だ。2人共に右打者だが、彼らが何よりもいいのはセンターから右への打球が長打になること。バッテリーからすると攻めにくい。中距離打者なのかもしれないが、神宮なら十分に本塁打の量産が期待できる」 サンタナは推定年俸1億400万円でオスナが8400万円。サンタナは2017年にブルワーズで30本塁打をマークしたことがあり、値段もメジャー実績も上だが、橋上氏は「現状の仕上がりはオスナが上。アベレージ的にも3割近く残すだろうし、神宮ならホームランも20本は打つ。パワーはサンタナがあるので、彼も25から30本は打つかもしれない」と評価した。 巨人の5番打者、ジャスティン・スモーク内野手(34)は、デビューから4試合で3度のマルチ安打をマークするなど、ここまで5試合で打率.421、1本、2打点の成績を残している。スイッチヒッターで推定年俸は3億1000万円。4人の中で最も値段が高く、メジャー通算本塁打は196本でオールスター出場経験もあるなど実績も断トツだ。2017年にはブルージェイズで38本塁打を放ち、800万ドル(約8億7300万円)の契約を勝ち取ったこともある。もうひとりの新外国人のエリック・テームズ外野手(34)がデビュー戦で右アキレス腱断裂の大けがを負ってしまったが、フロントの期待度はスモークの方が高かった。