【2024年べスト展覧会】1万件を超える展覧会からトップ30を発表! ユーザー投票とTABサイト内の注目をもっとも集めた展覧会は?
アート好きが選ぶベスト展覧会
皆さん、2024年はどんな1年でしたか? Tokyo Art Beatでは、2024年に1万件を超える展覧会・イベントを掲載しました。このなかから、TABユーザーの注目を集めた展覧会のトップ30を発表!
1位「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」(東京国立博物館)
1位に輝いたのは、「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」。東京国立博物館を舞台に現代のアーティストが個展を行うという異色の企画であることから、開催前から大きな期待が寄せられました。トーハクが所蔵する所蔵品のなかから、縄文の土製品や、おそらく同館で初公開という獣骨などを内藤さんが選び、自身の作品に組み込んだ展示はここだけでしか見られない特別な内容。普段は様々な企画展が開催されている本館 特別5室はカーペットと仮設壁を取り払われ、可能な限り建築当初の状態に戻したうえで内藤さんの作品世界が展開されたことも、かつてない鑑賞体験となり、多くの人に感動を与えました。 ユーザーからのコメント 内藤礼・東京国立博物館の閉館間際に駆け込みました。お客さんも引いて、がらんとした第二会場、日の入り前の仄かな自然光の下で、個々のモノたちが独自の光を浴びてキラキラと存在していて。それらは古代、わたしと同じように、生きていた人たちが手で作ったもの。アンテナのような作品の間を歩きながら、古代から人は生を受けてきて、壮大な贈与の連続に自分はいま生きているんだ、と思えました。現実にはつらいことがあってボロボロだったのですが、自分は人生の贈与の受信箱なんだ、と、展示そのものが自分の姿を写し出しているようで、満ち満ちた空間の静かな感動が胸にいつまでも残りました。(あんな) 特に東博本館特別5室の展示について、内藤作品はなぜ瞑想を誘うのであろうか。それは、建築空間とその先にある恩寵を見るという鑑賞体験でもあるからだ。今回の内藤礼は建築を見る展覧会でもある。特に東京国立博物館本館特別5室では普段見られないトーハクの素顔の内装が見ることができた。(堀間律人 @forimalist)