【2024年べスト展覧会】1万件を超える展覧会からトップ30を発表! ユーザー投票とTABサイト内の注目をもっとも集めた展覧会は?
4位「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」(銀座メゾンエルメス)
1位に選ばれた東京国立博物館で開催中の同名の展覧会と連携した展覧会が銀座メゾンエルメスで1月13日まで開催中。こちらも見事に4位にランクインしました。東博から銀座メゾンエルメス、そしてふたたび東博へと戻るという、一種の円環を描くような展覧会構成となっています。 💬ユーザーからのコメント 内藤礼の作品は、自然光がふんだんに入り、そのうつろいを作品と共に感じられる環境で鑑賞したいと改めて思った。ガラスの壁と高い天井で作られる展示空間が、繊細な作品に重く覆いかぶさることなく軽やかに、作品の存在そのものを慈しむように包み込んでいた。トーハクでは起源(歴史、過去)に向き合う「祈り」の展示だと感じたが、こちらの会場では、唯一の生き物である薔薇が、動的な生(現在と未来)に向き合うことを象徴しているように思えた。(dorami3968670) 国立博物館でも銀座エルメスでも、その場所である意味があった。原初の祈りから、繁華街の高級ブティックまで、人の営みに思いを馳せた。(てまし)
5位「シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝」(森美術館)
シアスター・ゲイツの個展が5位に選ばれました。黒人の歴史や文化と日本の民藝運動とをつなぐコンセプト「アフロ民藝」を提唱し、彫刻から陶芸、音楽、地域再生まで幅広い領域で活躍するアメリカ人アーティストです。常滑の陶芸家、故・小出芳弘氏が遺した4トントラック3台分にもなる膨大な作品を展示した「小出芳弘コレクション」や、信楽で出会った大量の「貧乏徳利」を用いたインスタレーション《みんなで酒を飲もう》など、日本の陶芸へのリスペクトから生まれた作品も印象的でした。 ユーザーからのコメント 日本での様々な出会いから作り上げた作品たちは、どれも日本への感謝を表現した作品に思えた。特に、小出芳弘コレクションは自然と涙が出てきてしまった。小出氏の意思を引き継ぎ、独自の美学を表現してほしいと思う。(れもね)
6位「アレック・ソス 部屋についての部屋」(東京都写真美術館)
アレック・ソスの個展が6位でした。1969年アメリカミネソタ州生まれ、現代写真を代表する作家であるアレック・ソス。その初期を代表する「Sleeping by the Mississippi」シリーズから、今秋刊行の最新作「Advice for Young Artists」まで展示する本展は、「部屋」をテーマにこれまでの作品を編み直すという独自の試みが光りました。2025年1月19日まで開催中です。