【2024年べスト展覧会】1万件を超える展覧会からトップ30を発表! ユーザー投票とTABサイト内の注目をもっとも集めた展覧会は?
2位「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」(森美術館)
堂々の2位は20世紀を代表するもっとも重要なアーティストのひとり、ルイーズ・ブルジョワの個展。日本初公開の作品も多数含む約100点が集結しました。彼女の70年におよぶ創作活動の背後には、母親の病気、父親の支配的な態度や不貞といった幼少期に経験した苦しみやトラウマ、両親との複雑な関係が存在します。そうした個人的な出来事にまつわる記憶と結びついた作品は、鑑賞者にとっても様々な感情を呼び起こすものでした。俳優・歌手の中山美穂さんが亡くなる直前に本展を訪れたことをInstagramで投稿していたことも大きな話題となりました。 ユーザーからのコメント 「芸術は正気を保証する Art is a guaranty of sanity.」の言葉に象徴されるL ブルジョワの生をこれでもかと見せつけられた。(なつ) 人それぞれに重く響くテーマを正面から取り上げた。傷や痛みに対する生々しい視線は時に正視を拒むほどだったが、まずは向き合うことからしか得られない赦しがあると、語り掛けて来るようだった。(鞠子)
3位「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」(東京都現代美術館)
「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」が3位に輝きました! 日本を代表するコレクター、精神科医の高橋龍太郎さんのコレクションが一堂に介した展覧会。草間彌生、横尾忠則、森山大道、菅木志雄、空山基、舟越桂、奈良美智、村上隆、会田誠、山口晃、塩田千春、名和晃平、Chim↑Pom from Smappa!Groupら日本を代表する有名アーティストからいまをかける新進気鋭のアーティストまで総勢115組のアーティストの代表作が集結しました。TABでは本展の参加作家に高橋さんとの出会いやコレクションに至るエピソードを聞いたインタビュー集も公開しています。 ユーザーからのコメント 高橋龍太郎さんは現代美術の現在と未来のために欠かせない方だと前々から思っていましたが、個人史の中で現代美術に惹かれ作品を収集していく様子が展示の中で語られていたので心からありがとうという気持ちになる展示でした。そう見せる藪前さんのキュレーションがたいへん大きく、後世に語り継がれる展覧会になったとおふたりに心からの感謝を捧げたいと思います。(うりぼー)