なぜ渋野日向子は今季海外メジャー初戦で1打及ばず予選落ちしてしまったのか…「もっと勉強していかねば」
悔やまれるのは前半の7番(パー4、387ヤード)だった。フェアウェイこそキープするも、5番ウッドを選択したセカンドショットをグリーン奥へ外してしまった。58度のウェッジを使った、ボールを高く上げるアプローチは硬くなってきたグリーンも手伝って止まらない。ピンを通過して反対側のカラーにまで到達する痛恨のミスショット。パッターを使った4打目もカップ左に外れた。 ボギーを先行させた状況よりも、アプローチで犯したミスが心理的なダメージを残したのか。続く8番(パー3、170ヤード)もティショットをグリーン奥のラフに打ち込み、再び58度のウェッジを使ったアプローチが今度は大きくショート。パーパットもカップ左をかすめて連続ボギーを叩いた。 「風とも相談していたなかで、8番はそれほど難しくないから奥に行っても大丈夫だと思い、実際にあそこまで打ってしまったのも想定内でしたけど、そこからのアプローチがダメダメでした。もっと別の攻め方もあったはずなので、そういうところをもっと勉強していかなきゃいけないと思いました」 アプローチでまさかのミスを犯したショックが、他のプレーにも影響を及ぼしていく。ゴルフで起こりがちな負のスパイラルは、この日の渋野の場合は10番(パー4、395ヤード)でカップの右に止まり、11番(パー5、529ヤード)では左をかすめたバーディートライに反映されていた。 それでも12番(パー4、372ヤード)で、初日を含めてミドルホールでは初めてとなるバーディーをゲット。予選カットラインの1オーバーに戻し、ほんのわずかながら笑顔を浮かべた渋野だったが、16番(パー4、408ヤード)で再びアプローチショットをミスしてしまう。 セカンドショットをグリーン左のカラーに外した後の3打目。パターではなく58度のウェッジを手にしたアプローチは大きくショートし、パーパットはカップの右を通過していった。 「もちろん(予選通過へ)ギリギリの位置だというのはわかっていたので、16番のパーパットを外したときは、17番か18番のどちらかで(バーディーを)取るぞと思っていましたし、実際に18番ではチャンスがあったんですけど、なかなかそう上手くはいかないですね。苦しい一日でした」