タイガー・ウッズの車横転事故で「ブレーキ踏まず減速せず」の衝撃新事実報道…深まる謎
メジャータイトルを15回も制覇しているプロゴルファーのタイガー・ウッズ(45)が米国ロサンゼルス郊外で2月23日に起こした車の横転、大破事故についての新事実が明らかになった。事故原因を究明するために大破したSUV車(ジェネシスGV80)からブラックボックスが回収され、現在、その分析が進んでいるが、米のTMZなど複数のメディアが、警察情報筋の話として「ウッズが猛スピードで車道を外れる中でブレーキを一度も踏まず、彼がペダルから足を外した証拠がなかった」と報じたものだ。 TMZの報道によると、事故の管轄の保安官事務所は、SUV車から回収したブラックボックスの分析、及び、監視カメラの映像などの証拠を検証しているが、「今までのところ車の制御を失ったときにタイガーが事故を防ぐために何もしなかったと考えている」という。 事故当日、ウッズはホテルからディスカバリーの動画配信サービス「ゴルフTV」のレッスン番組の収録のためローリングヒルズ・カントリークラブに向かっていたとみられる。当局は、その道中にある監視カメラをチェック。 「タイガーが事故場所にたどり着く前は“通常の運転”でスピード違反はなかった。だが、証拠としては彼が加速しコントロールを失ったときはスピード違反だったことを示唆している」という。 事故現場は、下りの急カーブで事故多発地点として知られる場所だった。法定速度の80マイル(約129キロ)を超えるスピード違反で捕まる車も多い地帯。TMZの報道が事実であれば、その危険な場所でウッズはブレーキを踏まずに減速もしなかったということになる。 事故後すぐに救出に訪れた保安官との問答ではウッズの意識はハッキリしていた。だが、その後、入院先の病院で行われた事情聴収では「事故のことは何も覚えていない」と証言している。 TMZによると、このことから当局は、「タイガーは事故の前にすでに意識を失っていたのだろうか、という疑問を導いている」という。 だが、事故現場に直行した保安官は、酔っ払い運転の兆候はなく、アルコールの証拠もなかったと判断。薬物テストのための採血を行う令状も取っていない。 ウッズは2017年5月には、職務質問を受けた際に呂律が回らず、飲酒や薬物使用の疑いによる運転マナー違反で逮捕されたことがある(のちに調査の結果、飲酒や禁止薬物の使用ではなく医師に処方された薬が原因だったことが判明)。 これまでUSAトウデイ紙は、複数の法医学専門家の見解として「判明している形跡から、ウッズが中央分離帯に突入した時に脇見か、居眠り運転をしていた兆候がある」とも伝えていた。