渋野日向子の今季海外メジャー初戦は「4本ウェッジ効果」でイーブンパー発進…「凄くいい」
女子ゴルフの今シーズン海外メジャー初戦、ANAインスピレーションが日本時間1日深夜に米カリフォルニア州ランチョ・ミラージュのミッションヒルズCC(6865ヤード、パー72)で開幕。51位タイだった昨年大会に続く2度目の出場となる渋野日向子(22、サントリー)は2バーディー、2ボギーのイーブンパー72で発進した。 ホールアウトした時点で、5アンダーで暫定首位に立っていたフォン・シャンシャン(31、中国)とは5打差がついていた(その後、タイのパティ・タバタナキトが6アンダーで暫定首位)。それでも、渋野は納得した表情を浮かべながら、最終日まで優勝争いを繰り広げた昨年12月の全米女子オープン以来となる憧れの地アメリカでのラウンドを振り返った。 「今日は全体的に安定したゴルフができたし、ティーショットのフェアウェイキープ率が高く、その分、特に大きなミスがなかったので本当によかったです」 オフに取り組んできた改造の成果が、数字や結果に反映されたことが渋野を納得させていた。ホールアウト後の第一声で言及したフェアウェイキープ率はインスタートの前半は100%に、トータルでもショートホールを除く14ホールで12回にわたってキープ。キープ率は85.7%に達した。 同組でラウンドしたともにメジャー優勝経験者のブルック・ヘンダーソン(23、カナダ)やハナ・グリーン(24、オーストラリア)には飛距離で常に後塵を拝した。それでも方向性と正確性で上回り続けたドライバーショットは、アマチュア時代から師事してきた青木翔氏との専属コーチ契約を解消した昨年末から、試行錯誤を積み重ねながら独学で取り組んできたスイング改造の成果となる。 昨シーズンまでとの違いは懐を深く取るアドレスと、頭よりも上に来ていたトップの位置を下にした点にある。意図的に大きなドローをかけていた弾道を、目的地点へ向けてより真っ直ぐに飛ばす弾道に変えた。深いラフにつかまらないようにする、アメリカツアー対策の一環となる。