小池都知事が定例会見2月12日(全文1)渋沢栄一・後藤新平の精神を受け継ぐ
コロナとの闘い、今も続いている
そこで、実施に当たりましては都のPCR検査経費、それを、補助の活用に加えまして、希望をなさる施設に対しましては都からPCRの検査キットを直接送付いたします。そしてそれによって確実に検査していただけるように工夫をしてまいります。現在、対象者、そして実施の方法について、施設の意向も確認をいたしておりますので、3月末までに検査を終えられるように準備を進めております。できるだけ早くということですね。そのあとワクチンという話になりますけれども、この間、極めて重要な時期です。 コロナとの闘い、今も続いております。今日も続いております。東京都以外の地域で、よく、きのうも話題に上がっておりましたけど、宣言解除という話が出るわけですけれども、それを聞いて人流が増加に転じるという、そういうアナウンスメント効果についても、皆さんもご留意いただきたいと思っております。そういった恐れもありますので、引き続きよろしくお願いいたします。また、取り組みの手をここで緩めるということは、結局また元に戻って、これまでの努力、これまでの皆さま方のご協力というのが水泡に帰してしまうようなことには絶対にしたくないと皆さん思っていらっしゃると思うんですね。ですから、いまひとつのご協力をよろしくお願いいたします。
「未来の東京」戦略案を取りまとめた
それから医療従事者の皆さんの負担、これは重症の方、きのう、104、103といったようなペースでありますけれども、お1人お1人、大変おつらい思いを、ご本人もしておられるでしょうし、その看病、治療に当たっておられる医療従事者の皆さんの負担も長期化をしているという、ぎりぎりの状況にございます。一般的に春も近づいてくるなと、今日も暖かいといわれていますけれども、そういう中で活動的な季節にはなりますけれども、あらためて7割、7日間平均で7割以下、出勤者数を7割減ということで、7、7で覚えておいてください。そしてそれはすなわち「感染しない、感染させない」の数字なんだということを、皆さんご協力をお願い申し上げます。これが1つ目であります。 次が、ごめんなさい。「未来の東京」ということで、ずっとコロナ禍、うん? これでいいのかな。こちら、とても分厚くなっていますが、これまたいろいろ工夫いたしまして、デジタル化などでいたしますけれども、都政の新たな羅針盤となります「未来の東京」戦略、この案を取りまとめいたしました。長期戦略ですけれども、昨年の土台となります「未来の東京」戦略ビジョンを策定いたしました。そのあと、このコロナ禍によっていろんな、これまで見えなかったこと、見たくなかったこと、それらがもうあらわになってきたわけですね。それによって、コロナによってもたらされた変化や変革、これを踏まえて戦略のバージョンアップ、これまで図ってきたわけであります。それを今回まとめたということです。 今、人類は新型コロナ、そして気候危機、この2つの大きな危機に直面をしているわけです。感染症の脅威とともに、地球温暖化の問題というのは気候危機とも呼ばれております。この非常事態ということで宣言なども行ってきているわけです。今問われているのは持続可能性。2つの大きな危機を克服して、人類、そして豊かな地球を次の世代へ引き継がなければならないということであります。 今回、副題でありますけれども、こちら。「渋沢・後藤の精神を受け継ぎ、新たな地平を切り開く」とあえて個人の名前を挙げさせていただきました。渋沢栄一についてはもう言うまでもありません。孤児、そして老人、障害のある方など、そういった方々の保護施設である養育院、これは現在、板橋区にありますけれども、東京都健康長寿医療センター。これの初代院長を務めて、半世紀にわたって、生涯ずっとと言ってもいいかと思いますけれども、この院長、養育院の院長を務めたのが渋沢栄一です。