大阪市・松井市長が定例会見10月7日(全文4)今が本当に特殊な状況
ランニングコストの定義に間違いはないか
関西テレビ放送:質問といいますか、あれなんですけど、市長のおっしゃっているランニングコストっていう言葉の定義についてなんですけど、たぶん市長は一般的なランニングコストのお話をされていると思うんですけど、行政が使われる、いわゆる協定書に書かれているランニングコストの定義は、人件費を含んでいないもので30億円というふうに提示をされていて、市長は説明会の、住民説明会の場でも、前回の市長会見のときも、職員が増えることもランニングコストの1つのように説明されていらっしゃったりして、ちょっとそこは今後、たぶんこれから討論会がいろいろあったりとか、まちの中で説明されることもあると思うので、そのときに、掛かるコスト以上にメリットがあるかどうかっていうところの本来はてんびんだと思いますので、そのコストの部分の説明がちょっと、誤差が出たら良くないなと思って、今ちょっとお伝えしておきます。 松井:みんな、この10年と比べてもろたって困るのよ、これ、本当に。特殊な大阪の歴史の中で、知事と市長がしょっちゅう会ってることそのもの、これをもうぜひ理解してもらいたいなと。橋下さんの時代までは会わないのが普通の形やった。だいたい政令市長と都道府県知事って、どこもそんなに会わないのよ。別々で、自己満足の世界やから。特に大阪はそれでなんとかやりくりできるような、そういう、地理的条件もそうだし、日本の中の都市の位置付けからいっても、別々でこれからやれる、成長できるような状況にはないと、そういうふうなの。今が、本当に特殊な状況なんです。これをぜひ理解してもらいたいと思います。 司会:よろしいでしょうか。日日新聞。
IRの現状はどうなっているのか
大阪日日新聞:大阪日日新聞の木下です。IRの状況を伺います。ちょっと今、経済界のほうも懸念の声が上がってきたりしていまして、IR、情報がなかなか出てこないと、交渉事ですから、もちろん言えない部分とか守秘義務とかいろいろあるとは思うんですけども、現状でIRについて予定どおりというか、予定が立ってない状況やと思いますけども、これは、夢洲への投資というのは、IR事業者側はきちんと約束しているって考えていいんでしょうか。 松井:手を下ろしていませんから。優先交渉権を今、MGMさんが持ってて、MGMは手を下ろしていません。だから、やる気なかったら手を下ろしているからね。それは、今コロナによって詳しい打ち合わせできないから、少し時間は延ばしてくれと言っています。国も同じような形で、審査する期間を、スタートを少し延ばそうよというような方向で、今議論がされていると聞いています。だから、皆さんコロナが落ち着いて、コロナにきちっと対峙できると。ウィズコロナの社会をつくれるとなれば、IRの皆さんも、自分たちのビジネスチャンスですから、積極的に討議が進むと思います。 大阪日日新聞:投資額という部分ですけれども、今、各地のIR事業者、カジノの部分とかそうですけれども、ウィズコロナの、今おっしゃったウィズコロナの時代ということで、テーブル席、人を減らしたりとかスロットマシンも1台ずつ空けてとか、一方でまたオンラインカジノが普及してきたりとかっていうことで、もともとの当初の計画とはちょっと変わってくるんじゃないかと思うんです。 同じ計画では投資してもリターンが取れないんじゃないかと思うんですけど、その辺の話とか、あるいはIR事業者に、地下鉄の延伸の話があったと思いますけれども、費用負担の部分、この辺のところとかは、今も大丈夫ということでいいんでしょうか。 松井:今はだから、もし、優先交渉権を持っているところが、要は地下鉄延伸も条件としてなっているわけだからね。だからそれを踏まえた上で手を挙げられています。その手は下ろされてないですから。ただ、やはりコロナのこういう事情が入ったんで、建設期間とか、それから完成までの工程とか、そういうのはやっぱりもっと柔軟にいろいろ相談をしてくると思うし、われわれも相談を受けないかんと思っています。 だから、もともとは僕は万博までに間に合ってほしいというとこやったけども、これは国の事情もあって延びていく。だからもうフルバージョン、完成するまでの期間をやっぱり相手も、少し延長というものは申し入れがあるんだろうなということは僕は考えています。