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吉田大樹

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労働・子育てジャーナリスト/グリーンパパプロジェクト代表

報告

見解働き方改革の効果もあり、労働時間が減少した。そして、男性育児休業取得率が3割を超えた。両方とも男性がさらに子育てに関わるためには有効とされてきたものだ。確かに、働き方が短くなり、実際に父親が子どもと関わる時間は増えたかもしれない。一方で、未婚率が上昇し、30歳時点で男性の約半数、40歳時点で約3割の男性が未婚だ。労働時間が短くなったことは、子育て中の男性には効果的かもしれないが、未婚男性が結婚することへのハードルを低減させるには至っていない。この二極化は労働者の意識も二極化させるおそれがある。男性の育児休業中のカバーを未婚の男性社員がしているとなればなおさらだろう。今後、男性の育児休業日数が増えれば、男性の育児に対する向き合い方はさらに深くなるとは思うが、その魅力が未婚の男性にもしっかりと伝わるようにしていかなければならない。特に、若者に対するアプローチを積極的にしていく必要があるだろう。

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コメンテータープロフィール

吉田大樹

労働・子育てジャーナリスト/グリーンパパプロジェクト代表

1977年7月東京生まれ。03年3月日大院修士課程修了(政治学修士)。労働専門誌の記者、父親支援団体代表を経て、16年3月NPO法人グリーンパパプロジェクトを設立。これまで内閣府「子ども・子育て会議」委員、厚労省「イクメンプロジェクト推進委員会」委員を歴任。現在、こども家庭庁「幼児期までのこどもの育ち部会」委員、「こどもの預かりサービスの在り方に関する専門委員会」委員、東京都「子供・子育て会議」委員などを務める。設立したNPOで放課後児童クラブを運営。3児のシングルファーザー。小中高のPTA会長を経験し、現在鴻巣市PTA連合会前会長(顧問)。著書「パパの働き方が社会を変える!」(労働調査会)。

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