見解「労働供給制約社会」では、労働力不足がボトルネックとなり、経済活動が制約を受ける。このような課題に対して企業側ができることは、結局のところ「労働生産性向上」。この一択だ。 ただ、ひとえに「労働生産性向上」といっても、いろいろなやり方がある。女性や高齢者の活躍促進、AI等のテクノロジーの活用、働きがいのある職場づくり……。どれも重要だが、最もコストをかけず、効果性が高いのは2つ。 一つ目はムダな仕事を減らし、効果の高い仕事にシフトすること。人を増やさなくても、人的リソースの配分を変えることで少しは労働力不足を解消できる。詳しく書くと、デスクワーカーを積極的に現場に回すことだ。 もう一つがリスキリング。特にデスクワーカーにムダが多いのは継続的な学習をしていないからだ。学ぶ気がないデスクワーカーは付加価値を上げることができないと企業側は受け止めたほうがいい。
コメンテータープロフィール
企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。