高難度の技を次々と繰り出し、そのどれもが格別の美しさをまといながらの実施。内村航平選手は世界中の体操選手のお手本であり、憧れだった。世界選手権を取材していると、どの会場にも内村選手の演技を見ることを心待ちにしているファンが多くいて、内村選手だけは絶対に見逃すまいとしていることが伝わり、日本人記者として誇らしかった。東京五輪後もすぐに引退しなかった理由の一つは、後輩たちや若手の指導者たちに、演技のお手本を見せることが体操界のためになると考えたこと。誰よりも体操が好きで、体操仲間が大好きで、日本体操界の将来を考えて行動していた。長い間、本当にお疲れ様でした。
同じ記事に対する他のコメンテーターコメント
コメンテータープロフィール
北海道大学卒業後、スポーツ新聞記者を経て、06年からフリーのスポーツライターとして取材活動を始める。サッカー日本代表、Jリーグのほか、体操、スピードスケートなど五輪種目を取材。AJPS(日本スポーツプレス協会)会員。スポーツグラフィックナンバー「Olympic Road」コラム連載中。
関連リンク(外部サイト)
矢内由美子の最近の記事
矢内由美子の最近のコメント
こちらの記事は掲載が終了しています