見解「ヒトメタニューモウイルス」は中国由来の感染症ではなく、日本国内で以前から年がら年中流行している「風邪」の一種です。中国の春節と関係なく、日本で以前から流行しています。「風邪症候群」(日本呼吸器学会の正式名称)の200種類以上あるとされる原因ウイルスの一つにすぎず、こじらせれば稀に肺炎に至るのはどんな「風邪」でも同じことでしょう。 近年は技術の進歩で「風邪」の原因ウイルスが特定できるようになり、耳慣れない「ウイルス名」をメディアが報じるようになりました。昔からある「風邪」の一種だときちんと説明しないのは問題です。人間は知らないことに恐れを抱く特性があり、耳慣れない「ウイルス名」を聞けば何か特別な感染症のような印象をもつからです。 このように「不安」要素を詰め込んでアテンション(注目)を集め、アクセスや視聴率を稼ぐような報道は、改めるべきだと思います。
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コメンテータープロフィール
慶應義塾大学卒業後、産経新聞記者を経て、2008年、弁護士登録。2012年より誤報検証サイトGoHoo運営(2019年解散)。2017年からファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)発起人、事務局長兼理事を約6年務めた。2018年『ファクトチェックとは何か』出版(共著、尾崎行雄記念財団ブックオブイヤー受賞)。2022年、衆議院憲法審査会に参考人として出席。2023年、Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット賞受賞。現在、ニュースレター「楊井人文のニュースの読み方」配信中。ベリーベスト法律事務所弁護士、日本公共利益研究所主任研究員。
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