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常見陽平

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千葉商科大学国際教養学部准教授/働き方評論家/社会格闘家

報告

解説学生から新卒エージェント関連の相談を何度も受けたことがある。内定受諾と、就活を終わらせるように圧をかける「オワハラ(就活終われ、終わらせろハラスメント)」の加害者は実はエージェントということもよくある。 教え子の一人は、大学4年の5月という、まだまだ大手企業の追加募集や夏採用、通年採用などにチャレンジできる時期に「内定出ていないのは、あなたくらいですよ」と圧をかけられ「あなたには、もう、ここしかない」と携帯販売の会社への内定受諾を迫られた。中途採用のエージェントと違い、新卒カードにのったものになるので、1回だけということで乱暴な対応にもなり得る。なんせ課金の問題もある。 エージェントには、ハッピーシナリオで進むと、メリットもある。隠れた優良企業を紹介してもらえる、地味な学生でも企業に理解してもらいやすい、相談にのってもらえる、力試しの機会になるなどだ。ハッピーなあり方を期待したい。

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コメンテータープロフィール

常見陽平

千葉商科大学国際教養学部准教授/働き方評論家/社会格闘家

1974年生まれ。身長175センチ、体重85キロ。札幌市出身。一橋大学商学部卒。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。 リクルート、バンダイ、コンサルティング会社、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。2020年4月より准教授。長時間の残業、休日出勤、接待、宴会芸、異動、出向、転勤、過労・メンヘルなど真性「社畜」経験の持ち主。「働き方」をテーマに執筆、研究に没頭中。著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など。

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