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坂東太郎

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十文字学園女子大学非常勤講師

報告

見解「元代表」が官邸で首相と会談した後に政局へ言及するあたり、公明党のリーダーシップへの課題がうかがわれる出来事です。  山口氏は現職とはいえ話題となった今年の参院選で出馬せず引退の意向。にもかかわらず個人の、というより公明党の「元代表」として発言しているあたり、昨年の衆院選大敗の傷がいまだ癒えない党の窮状が垣間見えます。  仮に「同日選」ともなれば斉藤鉄夫現代表が広島3区で国民の審判を受ける状況を現出します。同区で斉藤氏は勝ったとはいえ得票率が5割に及ばず、同区を地盤としつつ比例に回っている自民現職との調整問題もまた浮上しそう。避けられても12年に1回の都議選&参院選が行われる今年、公明が敗北したら責任を問われる立場です。そうなったらまたもや代表交代が現実化します。山口氏への党支持母体からの人気は依然として高く、それが氏の存在感につながる一方で、それこそが公明の人材難をもうかがわせます。

コメンテータープロフィール

坂東太郎

十文字学園女子大学非常勤講師

十文字学園女子大学非常勤講師。毎日新聞記者などを経て現在、日本ニュース時事能力検定協会監事などを務める。近著に『政治のしくみがイチからわかる本』『国際関係の基本がイチから分かる本』(いずれも日本実業出版社刊)など。

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