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坂東太郎

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十文字学園女子大学非常勤講師

報告

見解「なぜ安全保障の懸念があるのか、きちんと述べてもらわなければ話にならない」との石破発言はもっともです。ただ今回の米大統領の決定理由とされる「安全保障の懸念がある」が本気かどうか。むろん本気だったら「同盟国に対しひどいじゃないか」ですけど多分USスチールというアメリカの象徴的企業を残してやりたいし敗れたとはいえ大統領選で労組の支持も得たから筋を通したい、あたりが本音のような。でもそれでは中止命令の理由にならないから無理筋の安全保障云々で押し通した可能性も相当にありそうです。  仮にありもしない「安全保障上の懸念」があるがごとき振る舞いに「きちんと述べ」よ一辺倒で押すと何だかんだ「きちんと述べ」る理由を探し出してのっぴきならない事態になりかねません。しかも20日以降の相手はトランプ氏。望外のカードを手にしたと喜んで不利なディールに持ち込まれかねないのが心配です。

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  • 鈴木崇弘

    政策研究アーティスト、PHP総研特任フェロー

    補足このような問題は、各国が自国中心となり、経済安全保障の問題が重要性を増しつつあるので、今後ますます頻…続きを読む

コメンテータープロフィール

坂東太郎

十文字学園女子大学非常勤講師

十文字学園女子大学非常勤講師。毎日新聞記者などを経て現在、日本ニュース時事能力検定協会監事などを務める。近著に『政治のしくみがイチからわかる本』『国際関係の基本がイチから分かる本』(いずれも日本実業出版社刊)など。

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