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坂東太郎

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十文字学園女子大学非常勤講師

報告

見解記者だった頃「これだけ頑張っている割に安いなあ」と感じていました。まあ売り手側ゆえのバイアスもあったのでしょうが。日本の新聞の根幹は個別宅配です。記事に「月ぎめ購読料」とあるのがほぼ該当します。これは経営を安定させる死活的システムで明治期に発明されました。毎日家に届く利便性で長く買い続けて下さるのが助かるのです。軽減税率が導入されている対象も「定期購読契約が締結された週2回以上発行される」が根拠。業界あげて8%据え置きをはかったのも宅配を守りたかったからでしょう。ちなみに「駅の売店やコンビニ」の販売は、この対象から外れるので10%です。  心配なのは毎月4800円を高いと感じて宅配を止めてしまう利用者の増加。すでに当初から宅配を希望していない方が激増しているなか命綱まで失ったらいよいよです。読売に先駆けて値上げした他紙も状況が好転したという話を聞きませんし。

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コメンテータープロフィール

坂東太郎

十文字学園女子大学非常勤講師

十文字学園女子大学非常勤講師。毎日新聞記者などを経て現在、日本ニュース時事能力検定協会監事などを務める。近著に『政治のしくみがイチからわかる本』『国際関係の基本がイチから分かる本』(いずれも日本実業出版社刊)など。

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