ソト メッツと正式契約 身体検査クリア プロスポーツ史上最高15年総額1147億円 明日本拠で会見
メッツは11日(日本時間12日)、ヤンキースからFAとなっていたフアン・ソト外野手(26)と正式契約を結んだと発表した。身体検査をクリアし、正式契約の運びとなった。 【写真あり】“ドッキリ動画”で満面の笑みを見せるソト ソトは、ドジャース・大谷翔平投手(30)が昨オフ結んだ、10年総額7億ドル(約1050億円)を上回るプロスポーツ史上最高額でメッツと契約。年平均こそドジャース・大谷にトップの座を譲ったが、総額7億6500万ドル(約1147億5000万円)は、大谷を約100億円上回るプロスポーツ史上最高額だ。大谷のような後払いはなし。5年後にオプトアウト(契約破棄条項)があるが、メッツが残り10年の年俸を400万ドル(約6億円)ずつ引き上げれば条項は無効に。その際は総額8億500万ドル(約1207億5000万円)になる。 メッツのスティーブ・コーエンオーナーは球団の声明で「これはフランチャイズの歴史において画期的な瞬間です。フアン・ソトは世代を代表する才能です。彼は驚異的な歴史的統計を持ち込むだけでなく、チャンピオンシップの素質も持っています。我々の驚異的なファンベースはフアンをクイーンズに迎えることに非常に興奮しています。おめでとう、フアン」とコメントした。 メッツの地元中継局「SNY」は公式Xで、ソトの入団会見が12日(同13日)に本拠シティ・フィールドで行われると報じた。プロスポーツ史上最高額の契約を結んだだけに、注目の記者会見となりそうだ。 米全国紙「USAトゥデー」のボブ・ナイチンゲール記者は、自身のXでソトのメッツとの契約の中身を詳報した。契約金は7500万ドル(約114億円)。1、2年目は4687万5000ドル(約71億2500万円)、3年目が4250万ドル(約64億6000万円)、4、5年目は1、2年目と同額、6年目以降は最終年の2039年まで4600万ドル(約69億9200万円)と伝えた。 ドミニカ共和国出身で19歳でメジャーデビュー。今季はMVPのジャッジとヤ軍で強力タッグを組み、41本塁打、109打点でワールドシリーズ進出に貢献した。その大砲を狙い、メッツは大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーが巨額の資金を投入。ド軍やブルージェイズ、レッドソックスなどとの激しい争奪戦を制した。残留を熱望したヤ軍は最終的に16年総額7億6000万ドル(約1140億円)を提示。年数は1年長かったが、敗れた。 ソトの代理人は剛腕で鳴らすスコット・ボラス氏。今オフは既に菊池とエンゼルスの3年総額6300万ドル(約94億5000万円)、スネルとド軍の5年総額1億8200万ドル(約273億円)など次々に大型契約をまとめた。