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田中良紹

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見解メディアは与野党が対立するものだという前提で報道しているが、現在の政治状況は少数与党なので対立するわけにいかない。野党の協力がなければ法律は1本も作れない。しかし野党が無理難題を要求しても言いなりになるかと言えばそれもできない。だから議論を国民に見せて国民が納得するところに着地させるしかない。そういう政治が始まったことは悪いことではない。どちらが説得力を持つかの競争が通常国会で始まる。そして選挙の時期が来ればそれぞれが主要政策を掲げて国民に信を問う。政権浮揚を狙って国民が飛びつくような政策を打ち出すとか、条件がないのに連立を働きかけるとかいう手法は邪道でしかない。「豊かさ」を目指した戦後政治は与野党が国民を騙して表で対立しているように見せながら裏では手を握っていた。与野党が協力してアメリカを騙したから日本は経済成長できた。今度は表で協力する政治になるが、未知の領域なので分かりにくい。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 白鳥浩

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    法政大学大学院教授/現代政治分析

    解説大連立というのは、ある意味で野党の分断を狙った、野党に対する牽制球としてみたほうが良い。というのは、…続きを読む

コメンテータープロフィール

1969年TBS入社。ドキュメンタリー・ディレクターや放送記者としてロッキード事件、田中角栄、日米摩擦などを取材。90年 米国の政治専門テレビC-SPANの配給権を取得。日本に米議会情報を紹介しながら国会の映像公開を提案。98年CS放送で「国会TV」を開局。07年退職し現在はブログ執筆と政治塾を主宰■オンライン「田中塾」の次回日時:1月26日(日)午後3時から4時半まで。パソコンかスマホでご覧いただけます。世界と日本の政治の動きを講義し、皆様からの質問を受け付けます。参加ご希望の方は https://bit.ly/2WUhRgg までお申し込みください。

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