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田中良紹

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見解かつての日本政治はメディアに「与野党激突」と報道させながら、実は与党と野党は水面下で手を結び、米国を騙して経済的豊かさを実現しようとする政治だった。それが吉田茂の敷いた「軽武装、経済重視路線」である。政権交代をしないことが日本に高度経済成長を実現させた。与野党の論戦など意味はなく、自民党の派閥間の競争が政治の真実だった。しかし日本が世界一の債権国になったことで米国の逆襲が始まり、日本も政権交代する政治を目指さなければならなくなる。だが民主党政権の誕生で野党に政権を担える実力のないことが明らかになり、その反動で「一強他弱」の安倍政権が誕生した。これに対する揺り戻しが旧安倍派の裏金事件に端を発する少数与党の誕生だ。与党は野党の協力を得ないと何もできない。その未知の領域を石破総理は手探りで進んでいる。与野党の議論を国民に見せ、国民の納得を得る着地点を探るのが石破総理の仕事になる。

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  • 牧原出

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    東京大学先端科学技術研究センター教授

    解説石破政権になってから、どうでもよい写真の切り取りで政権をディスる記事などが目につくが、あまりにも本質…続きを読む

コメンテータープロフィール

1969年TBS入社。ドキュメンタリー・ディレクターや放送記者としてロッキード事件、田中角栄、日米摩擦などを取材。90年 米国の政治専門テレビC-SPANの配給権を取得。日本に米議会情報を紹介しながら国会の映像公開を提案。98年CS放送で「国会TV」を開局。07年退職し現在はブログ執筆と政治塾を主宰■オンライン「田中塾」の次回日時:1月26日(日)午後3時から4時半まで。パソコンかスマホでご覧いただけます。世界と日本の政治の動きを講義し、皆様からの質問を受け付けます。参加ご希望の方は https://bit.ly/2WUhRgg までお申し込みください。

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