解説これまでずっと繰り返してきたように、直接アメリカ人やアメリカ軍が攻撃されない限りシリアでイスラーム過激派が活動していることは現地に兵力を駐留させる格好の口実となります。残念ながら、この種の発言はアメリカは「イスラーム国」を壊滅させるつもりがない、という風に翻訳せざるを得ません。過去にあったように、トランプ大統領がこの問題に関し「もういいだろ」的な発言や振る舞いをすると、その都度それをかき消すくらいアメリカ政府・軍系列の「シンクタンク」から「イスラーム国」の脅威を喧伝する報告書が発信されるでしょう。行きがかり上いちいち一通り目を通さざるを得ないので、とても憂鬱です。
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コメンテータープロフィール
新潟県出身。早稲田大学教育学部 卒(1998年)、上智大学で博士号(地域研究)取得(2011年)。著書に『現代シリアの部族と政治・社会 : ユーフラテス河沿岸地域・ジャジーラ地域の部族の政治・社会的役割分析』三元社、『「イスラーム国」がわかる45のキーワード』明石書店、『「テロとの戦い」との闘い あるいはイスラーム過激派の変貌』東京外国語大学出版会、『シリア紛争と民兵』晃洋書房など。
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