解説トランプは前の大統領任期中にシリアからのアメリカ軍の撤退を発表した。 ところが、マチス国防長官が、これに抗議して辞任した。結局、千人程度のアメリカ軍がシリアに残ってしまった。 将来、もしシリアの新政権あるいはイランとアメリカが衝突するような場合には、この部隊が攻撃されるだろう。部隊を引き上げるというトランプの政策には、それなりの合理性がある。 もちろんアメリカ軍が撤退すればシリアのクルド人を見捨てることになる。しかし、永遠にアメリカがクルド人を支え続けるわけにもゆかない。アメリカ軍抜きのバランスを地域の諸勢力が見つけるしかない。 次期大統領のトランプが、アメリカはシリアからは手を引き足を洗いたいと言っているのに、現政権がアメリカ軍の駐留継続を表明した。バイデン政権は、あたかも選挙に負けたのに気が付いていないかのようである。既成事実を作ってトランプの手を縛ろうとしているかのようだ。
同じ記事に対する他のコメンテーターコメント
コメンテータープロフィール
国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。
高橋和夫の最近の記事
高橋和夫の最近のコメント
アクセスランキング
- 1
中山美穂さん長男 10年ぶりの再会は自宅 パリから駆け付け…葬儀には参列せず 妹・忍「2人の姿は…」
スポニチアネックス - 2
「真ん中が透けてる!?」人気アイドル〝丸見え〟グラビアショットが大反響「と、とんでもないTシャツだな」「服のアイデンティティが揺らぐ」
西スポWEB OTTO! - 3
識者とコメンテーターが一触即発バトル壮絶15ターン「事実誤認」「でも」「でもじゃない!」「話をそらさないで!」
デイリースポーツ - 4
渋谷凪咲 芸人との連名直筆メッセージで「共に歩んでいけると決心し」にコメ欄騒然
デイリースポーツ - 5
統合失調症の姉を家に閉じ込めて20年以上 治療を拒んだ高学歴両親、説得し続けた弟がカメラでありのままを記録
SlowNews/スローニュース