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高橋和夫

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

報告

解説トランプは前の大統領任期中にシリアからのアメリカ軍の撤退を発表した。 ところが、マチス国防長官が、これに抗議して辞任した。結局、千人程度のアメリカ軍がシリアに残ってしまった。  将来、もしシリアの新政権あるいはイランとアメリカが衝突するような場合には、この部隊が攻撃されるだろう。部隊を引き上げるというトランプの政策には、それなりの合理性がある。  もちろんアメリカ軍が撤退すればシリアのクルド人を見捨てることになる。しかし、永遠にアメリカがクルド人を支え続けるわけにもゆかない。アメリカ軍抜きのバランスを地域の諸勢力が見つけるしかない。  次期大統領のトランプが、アメリカはシリアからは手を引き足を洗いたいと言っているのに、現政権がアメリカ軍の駐留継続を表明した。バイデン政権は、あたかも選挙に負けたのに気が付いていないかのようである。既成事実を作ってトランプの手を縛ろうとしているかのようだ。

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  • JSF

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    軍事/生き物ライター

    補足アメリカ軍のシリア駐屯地は南東部のアル・タンフ(Al-Tanf)という基地です。この基地には現地武装…続きを読む

  • 髙岡豊

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    中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

    解説これまでずっと繰り返してきたように、直接アメリカ人やアメリカ軍が攻撃されない限りシリアでイスラーム過…続きを読む

コメンテータープロフィール

高橋和夫

国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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