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補足アメリカ軍のシリア駐屯地は南東部のアル・タンフ(Al-Tanf)という基地です。この基地には現地武装勢力のシリア自由軍(SFA)も駐屯しており、アサド政権を倒した最終攻勢で12月6日にシリア自由軍はここから出撃してパルミラとカルヤタインを攻略し、カルヤタイン経由でほぼ何の抵抗もないままM5高速道路を遮断しながら12月7日に首都ダマスカス北側に取り付いて、ダマスカス南側から攻め上がった南部作戦室と合同して包囲し12月8日にダマスカスを陥落させました。最終攻勢で突然に東方向から現れた謎の武装勢力がこのシリア自由軍です。アメリカは最後の最後でシリア自由軍の攻勢の兵站支援を行い、アサド政権打倒に手を貸していたことになります。ただしまさか戦力的には弱小だったシリア自由軍が何も抵抗を受けないまま首都ダマスカス攻略に貢献するとは、思っていなかったことでしょう。アサド政権軍の士気は崩壊済みだったのです。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 髙岡豊

    髙岡豊認証済み

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    中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

    解説これまでずっと繰り返してきたように、直接アメリカ人やアメリカ軍が攻撃されない限りシリアでイスラーム過…続きを読む

  • 高橋和夫

    国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

    解説トランプは前の大統領任期中にシリアからのアメリカ軍の撤退を発表した。 ところが、マチス国防長官が、こ…続きを読む

コメンテータープロフィール

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人兵器(ドローン)、ロシア-ウクライナ戦争など、ニュースによく出る最新の軍事的なテーマに付いて兵器を中心に解説を行っています。

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