見解米国のような大国が経済的・軍事的圧力をかけて小国に要求を飲ませようとする。バロ仏外相は米軍がグリーンランドに侵攻するとは考えていないと述べるとともに、次のように警告した。 「我々は弱肉強食の時代に戻りつつあると考えているか? 答えはイエスだ」 そもそもトランプ氏の要求は途方もないもので一貫性がない。例えば、トランプ氏はこれまで気候変動を「でっちあげ」と呼んできた。しかし、地球温暖化による海氷の減退で北極海航路が米国にとって戦略的に重要になった。このことがグリーンランドを米国領にすることにトランプ氏が執着する理由の1つだと元大統領補佐官のロバート・オブライエン氏は述べた。 「同盟とは、共に戦うことはあっても決して運命を共にするものではない」。これはフランスのシャルル・ド・ゴールの言葉だが、USステールの件をはじめ、今の米国を見ていると、日本としてもこう思わざるを得ない局面が増えている。
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コメンテータープロフィール
英軍事週刊誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」前東京特派員。コリアタウンがある川崎市川崎区桜本の出身。令和元年度内閣府主催「世界青年の船」日本ナショナルリーダー。米ボルチモア市民栄誉賞受賞。ハフポスト日本版元編集長。元日経CNBCコメンテーター。1993年慶応大学経済学部卒、2004年米コロンビア大学大学院ジャーナリズムスクールとSIPA(国際公共政策大学院)を修了。朝日新聞やアジアタイムズ、ブルームバーグで記者を務める。NK NewsやNikkei Asia、Naval News、東洋経済、週刊文春、論座、英紙ガーディアン、シンガポール紙ストレーツ・タイムズ等に記事掲載。
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