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多田文明

多田文明

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詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

解説警察により高齢者の大量の名簿が押収されましたが「認知症の高齢者を狙って不動産契約を持ちかけていた」ことが事実とすれば、判断能力が低下している人を大量の名簿のなかから選別して、騙し売りをしていたことになり、その行為は絶対に許されることではありません。 昨今、詐欺・悪質商法において、認知症、あるいは認知症ぎみの高齢者を狙う傾向が強くなってきているように感じます。 見守る側も、成年後見人制度を使って、高齢者の財産を守ることを考える必要がありますが、この制度自体を現代の詐欺的行為などの事情に合わせて、さらには制度自体が悪用されることを防ぐ取り組みも急務です。 今や大量の名簿をもとに認知症の人を選別することができますので、高齢者化社会において、いかにして詐欺や悪質商法の被害をなくすかを本気で考える時をむかえています。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 佐々木成三

    元刑事部捜査第一課・警部補/一般社団法人スクールポリス理事

    解説今、個人情報を漏れているといった前提で対策を講じなければいけません。 この詐欺マニュアルには判断能力…続きを読む

  • 藤野智哉

    精神科医

    見解悪徳な不動産や商法、詐欺の話が出ると「こんなバレバレの詐欺に引っかかる方も悪い」と言う方が必ず出ます…続きを読む

コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

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