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松谷創一郎

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見解この提訴は十分に予想の範囲内です。このまま裁判に移行してそれが続けば、かなり長期化することが予想されます。 この専属契約解除が裁判所で認められるためには、ADORがどのような契約違反をしたかによって判断されます。この点で、NewJeans(以下NJ)側がこれまで以上の有力な証拠や主張を提示できるかどうかが重要なポイントとなります。 しかし、NJ側も長期化リスクのある裁判を最初から想定していると考えられません。よって、一方的な「専属契約解除」の通告は交渉における最初手として打たれたものと見られます。そのため、今後NJ側がどのような戦略を展開してくるのかが注目されます。 両者にとってもっとも理想的な展開は、ホワイトナイトの出現です。最大700億円とも言われる違約金を支払い、ミン・ヒジン氏とともにNJを受けいれる企業の登場を期待しての「契約解除」通告であったとも捉えられます。

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コメンテータープロフィール

まつたにそういちろう/1974年生まれ、広島市出身。専門は文化社会学、社会情報学。映画、音楽、テレビ、ファッション、スポーツ、社会現象、ネットなど、文化やメディアについて執筆。著書に『ギャルと不思議ちゃん論:女の子たちの三十年戦争』(2012年)、『SMAPはなぜ解散したのか』(2017年)、共著に『ポスト〈カワイイ〉の文化社会学』(2017年)、『文化社会学の視座』(2008年)、『どこか〈問題化〉される若者たち』(2008年)など。現在、NHKラジオ第1『Nらじ』にレギュラー出演中。中央大学大学院文学研究科社会情報学専攻博士後期課程単位取得退学。 trickflesh@gmail.com

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