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今井佐緒里

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欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、編集者

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見解仏外相との共同記者会見での発言だ。仏外相は、EUの名前を引き合いに出して批判した。各国要人で、いわばEUを盾にトランプ氏を批判したのは、仏外相が初めてだと思う。ブリンケン氏は、EUと協調してトランプ氏を批判したとも解釈できる。 共和党トランプ氏が勝利したとはいえ、アメリカ国民の半数弱は民主党を支持した。今後何が起こるのか誰にもわからないのだから、民主党は退陣前に、同盟国との結束を示しておくという計算があるだろう。 それにしても仏外相は、トランプ氏の政敵と並んで批判するとは。次期米政権への配慮も忖度も無し。フランス外交には、涼しい顔でこういう事をやってのける強さとしたたかさがある。もし今後矛先が向いても、EUを盾に戦う意志があるのだろう。背景には、EUの盟主になろうとするマクロン大統領の手腕と存在感がある。トランプ氏は再選後の最初の外遊先にフランスを選んだ。米仏バトルは今後も目が離せない。

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コメンテータープロフィール

今井佐緒里

欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、編集者

フランス・パリ在住。追求するテーマは異文明の出会い、平等と自由。EU、国際社会や地政学、文化、各国社会等をテーマに執筆。ソルボンヌ(Paris 3)大学院国際関係・欧州研究学院修士号取得。駐日EU代表部公式ウェブマガジン「EU MAG」執筆。元大使のインタビュー記事も担当(〜18年)。編著「ニッポンの評判 世界17カ国レポート」新潮社、欧州の章編著「世界で広がる脱原発」宝島社、他。Association de Presse France-Japon会員。仏の某省機関の仕事を行う(2015年〜)。出版社の編集者出身。 早稲田大学卒。ご連絡 saorit2010あっとhotmail.fr

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