提言昭和の時代から日本では地価と住宅価格の高騰が何度も起きました。昭和47年(1972年)に「日本列島改造論」で不動産価格の上昇が起きたとき、そして昭和から平成に変わるときに起きた「バブル経済」、さらに平成18年(2006年)頃に起きた「ミニバブル」……その都度、マスコミは「もう、普通の人はマイホームを買うことができない」と書き立てました。 結果、「マイホーム購入のチャンスを逃した」と嘆く人が大勢でたものです。しかし、その後の市況はどうなったのでしょうか。 やがて不動産価格は落ち着き、買いどきといえる状況が訪れました。そのような動きを3度見てきたため、高騰時も「大丈夫、またマイホーム購入のチャンスは来る」と考えるようになりました。 いけないのは、焦って高値づかみをすること。不動産で一番いけないのは「焦ること」。焦りは失敗の大きな理由になることを心得るべきでしょう。
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コメンテータープロフィール
年間200物件以上の物件取材を行い、全国の住宅事情に精通。正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞に連載コラムを持ち、テレビ出演も多い。著書多数。