補足金利がある世界となるなか、懸念されるのは、格差社会、特に世代間格差となることです。一般的に高齢者は住宅ローンの支払いが終わり、資産リッチとなっているため、金利上昇は家計にプラスです。また、住宅が安い時には購入しているので、売却すると利益が出るケースもあります。一方で最近住宅を購入した勤労世帯は、住宅価格上昇で住宅ローンの金額も増えるなか、金利上昇は家計にマイナスの影響を与えます。子育て世帯の経済的困窮は少子化を早める懸念があります。韓国などの東アジア諸国で少子化が進んでいる理由としては、住宅価格高騰で生活難になっているからという識者もいます。子育て世帯に対して住宅価格高騰の負担を減らすことが少子化対策の観点からも求められます。
同じ記事に対する他のコメンテーターコメント
コメンテータープロフィール
専門はマクロ経済及び金融制度分析。大阪勤務時の経験から関西経済、地方創生、万博の経済効果なども研究。日経新聞夕刊の十字路などマスコミ寄稿も多数。著書は「大阪の逆襲」(共著、青春新書インテリジェンス)、「大阪が日本を救う」(単著、日経プレミアシリーズ)。
関連リンク(外部サイト)
石川智久の最近のコメント
アクセスランキング
- 1
大谷翔平への1000億円は「間違っていた」 MLB公式指摘…CEOも仰天した予想以上の“利益”
Full-Count - 2
巨人・大勢がDeNA・佐野に直接謝罪 前日の試合で右膝付近に死球 最後はグータッチを交わす
デイリースポーツ - 3
【菊花賞】2番人気アーバンシックV!ルメールに導かれて菊の大輪「冷静に走ってくれた」
スポニチアネックス - 4
車でコンビニに寄った際、5分程度だったので「エンジン」をかけたままお店に入りました。友人から「6000円の罰金になるよ」と言われたのですが、本当でしょうか…?
ファイナンシャルフィールド - 5
「ごぶごぶ」こんな浜田雅功は見たことない ゲスト63歳俳優に超丁重 完全に後輩モードで「はいっ、はいっ」 スマホ撮影のパシリも
デイリースポーツ