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坂本昌彦

坂本昌彦認証済み

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佐久医療センター小児科医長 日本小児科学会指導医

報告

補足とても悲しい事故で、男の子のご冥福を心からお祈りします。 今回の事故からも、表面がつるつる、球形のものは窒息リスクが高いことが分かります。 一方、日本小児科学会では2歳児がタバコ型砂糖菓子で窒息して死亡した事例が報告されています。これは球形ではなく円柱状ですが、子どもの気管にすっぽりとはまり込んだケースです。つまり切り口が円状のものは窒息リスクがあるのです。したがって、こうした球状の食材を幼児に与える際には必ず4等分して切り口が円にならない工夫が必要です。 4等分すべき食材として、ミニトマトやブドウは最近よく知られるようになりました。同様に考えれば球形チーズも4等分が必要です。 ちなみに海外ではホットドッグのソーセージの窒息事例が報告されています。ソーセージは縦切りが推奨されていますが、これも切り口が円にならないための工夫です。 改めて安全な食材の与え方を考えるきっかけになればと思います。

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コメンテータープロフィール

坂本昌彦

佐久医療センター小児科医長 日本小児科学会指導医

小児科専門医。2004年名古屋大学医学部卒業。現在佐久医療センター小児科医長。専門は小児救急と渡航医学。日本小児科学会広報委員、日本小児救急医学会代議員および広報委員。日本国際保健医療学会理事。現在日常診療の傍ら保護者の啓発と救急外来負担軽減を目的とした「教えて!ドクター」プロジェクト責任者を務める。同プロジェクトの無料アプリは約40万件ダウンロードされ、18年度キッズデザイン賞、グッドデザイン賞、21年「上手な医療のかかり方」大賞受賞。Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2022大賞受賞。

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