石破首相が年頭所感「豊かさと笑顔届ける1年に」 3つの課題をあげ謙虚な姿勢アピール
石破首相は1日、2025年の元日にあたっての年頭所感を発表し、3つの重要政策課題に取り組むとした上で、「衆知を集め、豊かさと笑顔を皆様に届けていく一年にしてまいります」と今年の抱負を表明した。 石破首相が掲げた3つの重要政策課題は「外交・安全保障上の課題への対応」「日本全体の活力を取り戻すこと」「治安・防災へのさらなる対応」。 外交・安保については、ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル発射などの厳しい国際情勢に触れ、「外交と防衛を車の両輪として、我が国の国益を守り抜きます」と宣言した。 日本全体の活力回復については、深刻な人口減少という「静かな有事」が起きているとした上で、「地方創生2.0を起動し、東京の一極集中を是正し、魅力ある地方と都市が結びつき、多様な国民の幸せが実現できる日本を作っていきます」と強調した。また、賃上げと投資が牽引する成長型経済への移行と、将来に向けた安心感を生む社会保障制度に取り組む姿勢も示した。 治安・防災については、2026年度中の防災庁設置への着実な準備と、闇バイトなどの強盗・詐欺被害から国民の生活を守ることを掲げた。 さらに、4月からの大阪・関西万博への来場をよびかけたほか、自公連立を基盤に他党の意見も丁寧に聞いて幅広い合意形成を図ることや、真摯かつ謙虚に国民の安心と安全を守るべく取り組むことを強調した。
フジテレビ,政治部