補足転職エージェント(人材紹介会社)というのは採用が成立した時にしか売上が発生しないビジネスモデルです。 人手不足の今、求人の開拓はできても求職者の集客に苦戦する会社が増えているようです。特に小規模な人材紹介会社は今非常に苦しい状況だと思われます。 10年ほど前は「大手エージェントは機械的なマッチングしかしない」と批判され、きめ細やかなサポートを行う小規模な紹介会社にも一定の需要がありました。 しかし昨今はAIの導入などによりその「機械的」マッチングの精度が格段に上がってきており、一方で規模の小さい紹介会社はAI化の恩恵をそこまで享受することができません。 ただし人材紹介は固定費が少ないビジネスモデルであり、通常は倒産リスクが低い業態です。倒産という形で数値に出るのは本当に氷山の一角に過ぎず、ひっそりと苦境に陥っている企業は他業種の比ではなく多いものと予想されます。
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コメンテータープロフィール
慶應義塾大学在学中、世界初の就活SNSの代表に就任。国内最大の就活SNSへと成長させた後に大学を卒業し、エグゼクティブサーチを行う人材ベンチャーに入社。役員・事業責任者などの幹部人材の採用支援に携わる。2009年にエイリストを設立し「自分の頭で考え、行動する人材を増やす事」を命題として就職情報サイト「就活SWOT」を開設。