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西山隆行

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成蹊大学法学部政治学科教授

報告

補足米大統領選まで一週間となりましたが、予想通りの拮抗状態です。予期せぬ大事件が起こらない限り、このままの状態で選挙日に突入することになるでしょう。選挙当日まで両陣営がいかにボランティアを動員して投票を呼び掛けることができるか、その熱意と動員力の差が結果を決めることになりそうです。なお、緑の党のジル・スタインが第三の候補として積極的に活動しており、スタインが潜在的なハリスの投票者からどれだけの票を奪うかが、接戦州では意味を持つ可能性もあります(トランプから票を奪う可能性があるとされたケネディは撤退しました。リバタリアン党の票獲得能力は予想が難しいです)。すでに多くの期日前投票が行われているようですが、その開票には時間を要するため、結果が確定するまでに数日かかる可能性もあります。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 渡辺浩志

    ソニーフィナンシャルグループ シニアエコノミスト

    補足ブックメーカーが算出する当選確率は62対37でトランプ氏がハリス氏を圧倒、議会も上下両院を共和党が支…続きを読む

  • 佐藤丙午

    拓殖大学国際学部教授/海外事情研究所所長

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コメンテータープロフィール

西山隆行

成蹊大学法学部政治学科教授

専門はアメリカ政治。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。主要著書に、『アメリカ大統領とは何か:最高権力者の本当の姿』(平凡社新書、2024年)、『混迷のアメリカを読み解く10の論点』(共著、慶應義塾大学出版会、2024年)、『〈犯罪大国アメリカ〉のいま:分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂、2021年)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版、2020年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ政治講義』(ちくま新書、2018年)、『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治』(東京大学出版会、2008年)など。

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