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西山隆行

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成蹊大学法学部政治学科教授

報告

見解2016年のヒラリー・クリントン、2020年のバイデンと、トランプが対峙した民主党候補はワシントン政界のインサイダーで重鎮でもあったので、ヒラリーやバイデンを徹底的にたたく戦略はトランプの「ワシントン政治のアウトサイダー」としての魅力を高める効果がありました。しかし、ハリスを相手にすると、これまでと同様のトランプの手法は、あまり効果的でないように思います。 民主党大会は民主党候補に対する好感度が最高になっている段階なので、ハリスを叩いてもあまり効果はないように思います。11月の本選挙まで二か月以上あるので、ハリスへの支持率が低下する時が何度かあると思いますが、その時に徹底的な批判をすればよい、と共和党の選挙スタッフは考えているのではないでしょうか。にもかかわらず、今の段階でもハリスを叩かざるを得ないという心境になるほど、トランプが焦りを感じているのかと思います。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 佐藤丙午

    拓殖大学国際学部教授/海外事情研究所所長

    見解トランプ氏の投稿内容は、ハリス副大統領の民主党候補受諾演説に対抗したものと理解するべきだろう。 ハ…続きを読む

コメンテータープロフィール

西山隆行

成蹊大学法学部政治学科教授

専門はアメリカ政治。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。主要著書に、『アメリカ大統領とは何か:最高権力者の本当の姿』(平凡社新書、2024年)、『混迷のアメリカを読み解く10の論点』(共著、慶應義塾大学出版会、2024年)、『〈犯罪大国アメリカ〉のいま:分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂、2021年)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版、2020年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ政治講義』(ちくま新書、2018年)、『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治』(東京大学出版会、2008年)など。

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