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西山隆行

西山隆行認証済み

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成蹊大学法学部政治学科教授

報告

見解2024年米大統領選は、これまでの中でも最も接戦で、結果の予測が難しくなっています。7つの接戦州全てで、ワシントンポストとABCの世論調査では両候補の支持率が2%程度と誤差の範囲です。そのため、結果が大接戦になることもありそうですが、仮に接戦状態の州全てがどちらかに転ぶと一方の候補が大勝という可能性もあり得る状態です。 選挙直前になった今、政策を論じるよりも、相手の落ち度を強調した方が効果的だと判断してもおかしくありません。そもそも、二大政党の政策思考は対極的になっているので、自分の政策を訴えるよりは「相手が勝ったらこんな悲惨な政策になる」という方が簡単ですし、支持者の離反を招くこともありません。

コメンテータープロフィール

西山隆行

成蹊大学法学部政治学科教授

専門はアメリカ政治。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。主要著書に、『アメリカ大統領とは何か:最高権力者の本当の姿』(平凡社新書、2024年)、『混迷のアメリカを読み解く10の論点』(共著、慶應義塾大学出版会、2024年)、『〈犯罪大国アメリカ〉のいま:分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂、2021年)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版、2020年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ政治講義』(ちくま新書、2018年)、『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治』(東京大学出版会、2008年)など。

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