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中村智彦

中村智彦認証済み

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神戸国際大学経済学部教授

報告

見解ある外食チェーンの方と話した時には、女性限定でサラダの割引セールをしたところ、若い男性たちからクレームが付いたと言います。しかし、そのクレームがあったからこそ、若い男性たちの健康志向や野菜好きが増えていることに気づかされたと言っておられました。  一方で、ある地域の弁当アイデアコンテストで、地域の女性たちが、女性向けの肉たっぷりの弁当を提案したところ、年配の審査委員から「女性向けではない」と批判されたそうです。提案した女性たちは、当然怒り心頭でした。  男性だから、女性だから、若い世代だから、高齢世代だからと単純に性別や世代で割り切れない時代になっているのは、多くの方が実感しているでしょう。あとは、業種や業態などで、どの層にアピールをすることが自社の経営にプラスになるのか、そしてそれが差別として捉えられないようにしていくことができるのか、経営陣の手腕にかかっていると言えるでしょう。

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コメンテータープロフィール

1964年生。上智大学卒業後、タイ国際航空、PHP総合研究所を経て、大阪府立産業開発研究所国際調査室研究員として勤務。2000年に名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程を修了(学術博士号取得)。その後、日本福祉大学経済学部助教授を経て、神戸国際大学経済学部教授。関西大学商学部非常勤講師、愛知工科大学非常勤講師、総務省地域力創造アドバイザー、京都府の公設試の在り方検討委員会委員、東京都北区産業活性化ビジョン策定委員会委員、向日市ふるさと創生計画委員会委員長などの役職を務める。営業、総務、経理、海外駐在を経験、公務員時代に経済調査を担当。企業経営者や自治体へのアドバイス、プロジェクトの運営を担う。

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