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松岡宗嗣

松岡宗嗣認証済み

認証済み

一般社団法人fair代表理事

報告

見解先日もオランダで結婚した企業の人事最高責任者の男性が、夫の配偶者ビザが認められず(特定活動のビザはおりつつも)「もどかしい思いをした」と語る記事がありました。 オランダでは2001年に同性婚が認められ、もう20年以上が経っています。ビジネス上の損失があることや、アイデンティティが否定されることへの辛さを語っているのが印象的でした。 日本人と外国人の同性カップルが、海外で結婚しても日本では「他人」になってしまい、特にコロナ禍では家族ではないため入国できず、長期間会うことができないというケースもありました。 来年1月にはタイでも同性婚が法制化されるなど、いまや同性婚は欧米だけでなくアジアの国々にも広がってきています。日本は世論の賛成割合も高く、法整備を求める司法判断も続いているなど、いま最も同性婚を法制化しやすいはずの国の一つだと思います。国は議論から目を逸らさず法整備を進めるべきです。

コメンテータープロフィール

愛知県名古屋市生まれ。政策や法制度を中心とした性的マイノリティに関する情報を発信する一般社団法人fair代表理事。ゲイであることをオープンにしながら、GQやHuffPost、現代ビジネス等で多様なジェンダー・セクシュアリティに関する記事を執筆。教育機関や企業、自治体等での研修・講演実績多数。著書に『あいつゲイだって - アウティングはなぜ問題なのか?』(柏書房)、共著『LGBTとハラスメント』(集英社新書)など

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