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石田雅彦

石田雅彦認証済み

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科学ジャーナリスト

報告

補足祖先から受け継いだプリミティブな情動反応にはいろいろあり、生存戦略には欠かせない機能です。恐怖もその一つで、身がすくんで動けなくなったり、脱兎の如く逃げ去ったりと、その反応も多様です。哺乳類の祖先の天敵は、肉食獣、猛禽類、そしてヘビなどですが、その姿形、鳴き声、模様などにより警戒心を喚起し、仲間を助けたり自身が生き延びたりします。 例えば、ヒョウ柄やトラ柄、ヘビの柄などに気を取られがちになるのもその反応一つと考えられ、この研究ではウロコへの反応を調べています。ヒトの中にはニワトリの足のウロコに嫌悪感を抱くケースもあり、これは猛禽類に対する情反応の名残りなのかもしれません。

コメンテータープロフィール

いしだまさひこ:北海道出身。法政大学経済学部卒業、横浜市立大学大学院医学研究科修士課程修了、医科学修士。近代映画社から独立後、醍醐味エンタープライズ(出版企画制作)設立。紙媒体の商業誌編集長などを経験。日本医学ジャーナリスト協会会員。水中遺物探索学会主宰。サイエンス系の単著に『恐竜大接近』(監修:小畠郁生)『遺伝子・ゲノム最前線』(監修:和田昭允)『ロボット・テクノロジーよ、日本を救え』など、人文系単著に『季節の実用語』『沈船「お宝」伝説』『おんな城主 井伊直虎』など、出版プロデュースに『料理の鉄人』『お化け屋敷で科学する!』『新型タバコの本当のリスク』(著者:田淵貴大)などがある。

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