「インフルエンザ」流行の「ピーク」はいつか #専門家のまとめ
年末年始の休みが終わり、仕事始めで人流が増加する時期であり、インフルエンザの流行がピークを迎えます。例年、1月下旬から2月中旬の間にピークがありますが、今年は1月下旬頃と予想されています。
感染拡大を防ぐためにも、人混みを避け、入念な手洗いとうがいをし、マスクを着用し、小まめに換気をするといった基本的な感染対策が重要です。特に、無症状の感染初期に他者へうつさないためにマスクを着用しましょう。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
国内のインフルエンザの流行のピークは例年、関東で1月から3月上旬、東北や北海道、中国、四国などが少し遅れて2月上旬から中旬というように地域差があります。
厚生労働省の資料によると、2004年から2020年までのシーズンでインフルエンザの流行のピークは第4週(その年の4番目の週。2025年は1月19日から25日)が最も多く7回、次いで第5週が4回となっています。
インフルエンザが猛威を振るう年には、インフルエンザ関連死が大きく増え、脳血管疾患(脳梗塞など)や心血管疾患(急性心筋梗塞など)、慢性疾患(腎臓病など)などによる超過死亡も増えます。この現象は特に高齢者にみられるため、インフルエンザの感染拡大を防ぐことが重要になってきます。
流行の発生やピークが、人口の多い関東や近畿から始まるというのは示唆的です。インフルエンザをはじめとした感染症に感染しないために、人混みを避け、入念な手洗いとうがいをし、マスクを着用し、小まめに換気をするといった基本的な感染対策を講じることを心がけましょう。