補足この記事のお薬に限らず、数年前から医療機関や薬局・薬店で一部の薬が不足する状態が続いています。日薬連の調査(2024年10月末時点)では医療用医薬品の約10%で出荷調整が行われ、7.8%が供給停止になっていることがわかりました。この6割以上はジェネリック医薬品で、解熱剤、せき止め、痰を切る薬などが含まれています。 ジェネリック医薬品を製造する製薬会社の多くは、資本規模や供給力が小さく技術力も低く、設備投資に資金を多く投入できないといった特徴があります。ジェネリック医薬品は、新薬と比べて原材料費の占める割合が高いため、不採算のお薬も多いといえ、原材料も調達が海外の供給国に依存しているので製造コスト面での不安定さもあります。一方、ジェネリック医薬品の価格は毎年引き下げられ、中小のジェネリック製薬会社の多くは、利益が出にくいお薬を増産するインセンティブが少なくなっている状況になっているのです。
コメンテータープロフィール
いしだまさひこ:北海道出身。法政大学経済学部卒業、横浜市立大学大学院医学研究科修士課程修了、医科学修士。近代映画社から独立後、醍醐味エンタープライズ(出版企画制作)設立。紙媒体の商業誌編集長などを経験。日本医学ジャーナリスト協会会員。水中遺物探索学会主宰。サイエンス系の単著に『恐竜大接近』(監修:小畠郁生)『遺伝子・ゲノム最前線』(監修:和田昭允)『ロボット・テクノロジーよ、日本を救え』など、人文系単著に『季節の実用語』『沈船「お宝」伝説』『おんな城主 井伊直虎』など、出版プロデュースに『料理の鉄人』『お化け屋敷で科学する!』『新型タバコの本当のリスク』(著者:田淵貴大)などがある。
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