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飯塚真紀子

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在米ジャーナリスト

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補足1日当たりの減刑の数では、2017年に退任直前のオバマ氏が行った330人という数がこれまででは最多でしたが、1499人に対する減刑はそれをはるかに超える数となりました。 恩赦を受けたのは、薬物犯罪、詐欺、窃盗などの非暴力犯罪で有罪判決となった人々で、ホワイトハウスが発表した恩赦のリストを見ると、薬物犯罪で有罪判決を受け、刑期を終えた後、トラウマに苦しむ女性や障害者のカウンセラーとなった人や、非暴力犯罪で有罪判決を受けた後、米空軍に入隊し、2等軍曹の階級で名誉除隊後、慈善活動に従事している人などが含まれています。 バイデン氏は“セカンド・チャンス”に言及していますが、筆者も薬物使用によりホームレスになったものの、セカンド・チャンスが与えられて成功し豪邸に住んでいる人物に取材したことがあります。恩赦には、アメリカがセカンド・チャンスを重視する国であることがよく表れていると思います。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 西山隆行

    成蹊大学法学部政治学科教授

    補足大統領の恩赦は合衆国憲法第2条で認められた権限で、歴代大統領も頻繁に発動してきました。ウォーターゲー…続きを読む

  • 渡辺靖

    慶応大学SFC教授/現代アメリカ論

    補足各種世論調査ではバイデン大統領の息子ハンター氏の恩赦を支持する人は約3割、不支持が約6割となっており…続きを読む

コメンテータープロフィール

大分県生まれ。早稲田大学卒業。出版社にて編集記者を務めた後、渡米。ロサンゼルスを拠点に、政治、経済、社会、トレンドなどをテーマに、様々なメディアに寄稿している。ノーム・チョムスキー、ロバート・シラー、ジェームズ・ワトソン、ジャレド・ダイアモンド、エズラ・ヴォーゲル、ジム・ロジャーズなど多数の知識人にインタビュー。著書に『9・11の標的をつくった男 天才と差別ー建築家ミノル・ヤマサキの生涯』(講談社刊)、『そしてぼくは銃口を向けた」』、『銃弾の向こう側』、『ある日本人ゲイの告白』(草思社刊)、訳書に『封印された「放射能」の恐怖 フクシマ事故で何人がガンになるのか』(講談社 )がある。

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